grandな独り言

思考を長々と書き連ねただけ

【VGC2023】2023年の構築の振り返り

どうも、grandです。

 

もうすぐ2024年になります。交流して下さった方々ありがとうございました。来年もよろしくお願いします。

今年も自身の1年のまとめとしてVGC2023で使用した主な構築とその経緯について、当時の状況とともに記録を残そうと思います。

自身の備忘録として残しておくものではありますが、今年1年の環境を振り返りつつ読み物として楽しんでくださる方が少しでもいれば幸いです。

 

 

 

1.レギュレーションA(12/2~1/31)

剣舞ドドゲザンスタン

使用期間:S1(12月)
     しずくオフ#2(12/10)
                  The Wide League#1(12/12) 

実績:The Wide League ベスト16

飛@ラム アイヘ/不意打ち/けたぐり/剣舞

霊@オボン 前歯/この指/アンコール/守る

炎@チョッキ 悪波/流星群/熱風/バクア

悪@ゴーグル キャノン/サイキネ/ワイガ/トリル

草@珠 レイジ/インファ/アクジェ/守る

草@スカーフ ムンフォ/マジシャ/草結び/こご風

 

 SVが始まってから、数値がとても高く性能が好みだったドドゲザンを使用したくて構築を作成。当時はチョッキでの採用が多かったが、負けん気+剣舞+不意打ちが環境に多かった(追い風+)ガブサナウインに強いと考え剣舞ドドゲザンの採用に至った。

 寿司対策として、何とか1体で倒し切れないかと考えた結果スカーフトレース草結びサーナイトを採用した。合体後のヘイラッシャに対し、トレースが必ず天然をコピーする(司令塔をコピーできない)性質を利用し、能力値上昇を無視して上から草結び1発で倒せるようになっている。当時はBo3であってもOTS(オープンチームシート制)でなかったため、1本目でサナを通した後2,3戦目で寿司を出させない立ち回りが出来たのはとても良かった。

 当時構築は寿司・ヤミカラス追い風・イッカコノヨ・イエアルマの4つがほとんどであったため、別の形を考えられたのは個人的に良かった(強さはそこそこ止まりで微妙だったが)。

 また、前述の通りこの頃はまだOTSの公式採用が決まっていなかった。テラスタルとの兼ね合いで採用が決まったのだと推測されるが、個人的にはBo3ではCTS(クローズドチームシート制)での情報の引き出し合いが面白いと前作から感じていたため、その点が損なわれてしまったのは残念であった。その点でも、CTSBo3を意識したこの構築の作成はとても楽しかった。


雨イルカスタン

使用期間:S1(12月)

水@雫 ウェブタ/ジェッパ/黒い霧/守る

草@ゴーグル 暴風/蜻蛉/追い風/ワイガ

鋼@珠 ゴルラ/シャドボ/ジェム/守る

霊@スカーフ トリフラ/叩き/じゃれ/蜻蛉

飛@眼鏡 暴風/流星群/大文字/ドロポン

悪@ゴツメ 花粉/胞子/怒りの粉/守る

 

 環境が寿司一色になりつつある中、パワーも高く寿司にも勝てそうということでイルカマンを使ってみた。イルカの引き先としてゴーグル蜻蛉ペリッパー+ゴツメバレルがかなり機能し、雨エースとして眼鏡暴風マンダが優秀だったためかなり使用感は良かった。

 完成度も高く、最終日1日前まではランクマでも1位や1桁付近にいることができた。しかし、そのあたりから単ラッシャ+呼び水シャリタツを使うプレイヤーが現れ始め、寿司の並びを見ても選出や立ち回りが全く分からなくなり気が付いたら最終日に凄まじい連敗の末溶かした。ただの言い訳に過ぎないが、初めのシーズンでこのような結果になってしまったためにその後のランクマに対するやる気が落ちてしまった気がしないでもない。

 

イッカコノヨバレル

使用期間:S1(12月)
     第1回えるオフ(1/8)

実績:第1回えるオフ ベスト16

水@オボン 憤怒/ドレパン/ビルド/守る

霊@襷 袋叩き/挑発/この指/守る

炎@ピント 流星群/熱風/気合溜め/守る

水@バコウ 花粉/クリスモ/胞子/怒りの粉

飛@メンハ ブレバ/追い風/鬼火/守る

無@チョッキ フレドラ/神速/じゃれ/かみ砕く

(鋼@珠 ドラクロ/地震/アイヘ/岩雪崩)

(霊@輝石 イカサマ/追い風/黒い霧/フェザーダンス)

 

 コノヨザルの使用感を学ぶべく、当時積極的に使用していたcona(@cona_5757)から学びつつ相談して作成した。速い挑発ネズミの使用感がかなり良く、ミラー等において大活躍した。当時のconaとの考察については彼が以下の記事でまとめている。

cona5757.hatenablog.com

 寿司対策としてバコウクリスモバレル(飛行テラバ対策)+ピント気合溜めサザンを採用。ネズミやバレルと合わせた積みアタッカーとしてもかなり機能した。また、ネズミの袋叩きを最大限活かすため、チョッキ正義の心ウインディも採用した。初めは気分で採用しただけだったが、耐久力と強力な先制技持ちとして想像以上に活躍してくれた。

 えるオフでは、寿司とその取り巻き(パワーの高いカイリュー等)、追い風ガブミラーを制するためにフェザーダンスヤミカラスを使ってみたが、全く想定されない技でありテラスタルに依存しない戦いが出来たため感触は良かった。

 

 

2.レギュレーションB(2/1~3/31)・OCIC

アローキバビート

使用期間:S3(2月)
      Oceania Pokémon VGC International Championship(2/17-19)

実績:OCIC 48th 6勝3敗
   (同構築使用者:Suica 6勝3敗)

鋼@ゴーグル ブレバ/追い風/鬼火/守る

地@スカーフ ぶちかまし/インファ/岩雪崩/地震

鋼@眼鏡 ゴルラ/シャドボ/10万/ジェム

霊@ブエナ フリドラ/ドロポン/こご風/守る

草@チョッキ 岩雪崩/ダメ押し/けたぐり/テラバ

炎@ダイス 種ガン/不意打ち/テラバ/胞子

 

 

f:id:grand1023:20240111191244j:image

 初めての海外現地大会(WCS除く)に参加するため、初体験のOTSBo3を意識して上から押し勝てるような構築を作成しようと考えていた。そこでイダイナキバ・ツツミ+追い風によるビートの制圧力がかなり高いと感じ構築作成を始めた。特に、鬼火ファイアローがカイナや寿司に対して役割を持てるのが偉かった。また、アローキバ構築ミラーに対して強い草テラスチョッキバンギがとても優秀で、先にアローを処理してから追い風の再展開がイメージしやすく、ミラーに強い構築が出来たと感じた。

 寿司に対しても鬼火アロー・ブエナツツミ・草テラババンギ・アラタケの4体でどの対面からでもほぼ対応できるように出来ており、構築全体の完成度は本当に納得して大会に臨むことが出来た

 しかし、結果はDay2進出ならず。構築を同じくしたSuicaさん(@mihono_suica)も同様の結果になり、本当に悔しかった。原因は明白で、イダイナキバの持ち物を直前に襷からスカーフに変えたことが足を引っ張った結果となった。直前の調整でかなり勝てた要因だったためスカーフを選択したが、練習はBo1でありOTSとの違いを大きく受けてしまった。初めはOTSを意識した構築作りをしようと決めていたにもかかわらず、最後にこのスタンスを崩してしまったことをとても反省した

 ただ、この月のシーズンでSuicaさんやリンヤさん(@gozira2004)がこの構築を調整して最終1位を獲得したため、個人的にも構築の強さを再確認できて安心した(私自身はオーストラリアで貰ってきたウイルスで倒れていた)。

rinyakun.hatenablog.com

 

スカーフアルマイエッサン

使用期間:第13回SPLオフ(3/11)

実績:SPLオフ 3位 7勝1敗

超@スカーフ キャノン/ワイフォ/気合玉/トリック

草@シード サイキネ/この指/手助け/守る

地@クリチャ 地獄突き/地震/龍舞/守る

霊@襷 マジシャ/シャドボ/トリル/封印

氷@ブエナ フリドラ/こご風/アンコール/守る

霊@輝石 イカサマ/追い風/黒い霧/日本晴れ

 

 Bo1用として、手助け+スカーフ超テラスワイフォアルマの初見殺しとこの指追い風+クリチャ龍舞地震トドツキの展開を用意した構築。前述したアローキバ構築が前月に最終上位を独占したため、この構築をBo1で勝つために構築を考えた。使うのは楽しかったがランクマでずっと使う気も起きなかったのでオフ会で供養した。

 SPLオフ用に用意した構築。レギュCの情報が公開されており、PJCSに向けてそちらの練習を行っていた。ただ、SPLオフは剣盾の頃ベスト8止まりだったためそのリベンジ機会として楽しみにしていたため構築を新たに作成した。予選も決勝トナメも全勝で進むことが出来たが、準決勝で択負けして敗北してしまった。3決は勝ったため3位になったが、優勝できなかったのは自分の詰めの甘さを感じた。

 

 

3.レギュレーションC(4/1~6/30)・PJCS2023予選-本戦

ガブカイリュービート

使用期間:PJCS2023予選第1回(4/7-10)

鋼@スカーフ 地震/地均し/アイヘ/岩雪崩

飛@鉢巻 テラバ/神速/逆鱗/けたぐり

水@眼鏡 マジシャ/ムンフォ/シャドボ/テラバ

毒@ブエナ フリドラ/ドロポン/こご風/守る

飛@襷 スピナー/不意打ち/黒い霧/守る

飛@ラム アイヘ/不意打ち/けたぐり/守る

 

 予選の形式上、パワーが高くある程度対応力がある構築であれば経験上抜けられると感じていたため、環境的に一貫する強力な技を押し付ける構築にしようと考えていた。パオジアンとハバカミが環境に多く、これらを誘って上から倒せるようスカーフ地均しガブ+鉢巻飛行テラバカイリューを採用した。ガブパオジアンやガブドドゲザンの並びで飛テラ+地震も使用できるようにし、地震やテラバを強く使えるように構築を組んだ。

 パワーは高かったものの構築の環境に対する刺さりは普通であり、自身のプレイングの浅さも相まって予選抜けにあと1勝足りない結果となった。最後の試合でこご風を両外しした時の絶望感は今でも忘れられない。この頃から、自分の手に馴染む構築の考え方がよく分からなくなった気がする。

 

イッカサーフ

使用期間: PJCS2023予選第2回(4/21-24)
      PJCS2023予選第3回(5/5-8)
      PJCS2023本戦(5/14)

実績:PJCS2023予選第3回 予選抜け

水@オボン ゴルラ/テラバ/悪巧み/守る

草@ゴツメ 前歯/つぶらな瞳/この指/守る

炎@珠 氷柱/不意打ち/聖剣/黒い霧

無@鉢巻 神速/逆鱗/アイヘ/雷パンチ

水@ブエナ マジシャ/シャドボ/10万/守る

草@チョッキ 熱風/悪波/テラバ/バクア

(氷@襷 フリドラ/ドロポン/アンコール/守る)

 

 1回目の予選で数が多かったパオカイやハバカミウインディンルーバレルの構築に対して強いと感じた悪巧み水テラバサフゴ+前歯つぶらな瞳ネズミから構築を作成した。サフゴを見て出てくるウインやディンルーを前歯+水テラバで倒せるのがとても強力で、かなりのイージーウインを狙うことが出来た。

 また、この頃からテンプレの襷パオジアンについて疑問を感じており、シングルでの型開拓を見てダブルでも襷以外の型が使えるのではないかと模索していた。結果としてハバカミイーユイと鬼火に強い炎テラス珠パオジアンの採用に至った。当時は氷技として命中安定のスピナーが主流だったが、シングル環境との乖離を感じて氷柱を採用したがどう考えてもこちらの方が強かった。この点については現在の技使用率を見れば明らかだが、周りより少しでも早くこの点に気付けたのは大きかったように思う。

 2回目の予選では対面駒として襷アンコツツミを採用したが、Sブーストハバカミ+イーユイに対してより安定させるため3回目以降はチョッキバクアイーユイを採用するようにした。これにより3回目でようやく予選抜けを行うことが出来たが、予選を通じて自分の立ち回りの不安定さが如実に出たためSV環境での実力不足が露呈したと強く反省した。

 本戦では予選から調整のみ変えた構築で臨んだが、自身の実力不足とシステムエラーによる不利構築との4連戦・中断不可の20連戦(通信切断による中断という方法を全く思いつかなかった)が相まって散々な結果に終わった。同じ状況で勝っている人も多くいるため実力不足の言い訳はできないが、1戦目負けた後気分転換のために席を立ち、帰ってきた後2戦目が進行していた時の虚無感は忘れられない。追加本戦は私用で参加できなかったため、これで今年の公式大会は終了となった。

 

 

4.レギュレーションD(7/1~9/30)

クレセガチグマスイッチ

使用期間:S8(7月)
                  第2回えるオフ(7/8)

実績:第2回えるオフ ベスト8

妖@ゴツメ ムンフォ/トリル/祈り/サイチェン

水@火炎玉 空元気/地震/身代わり/守る

水@眼鏡 マジシャ/ムンフォ/シャドボ/テラバ

草@チョッキ ドレパン/ワイボ/冷パン/猫騙

鋼@ゴーグル 水流連打/インファ/アクジェ/見切り

草@珠 熱風/ラスカ/テラバ/守る

 

 SVが始まって以来完成度の高いスイッチ構築を組むことが出来ずにいたため、クレセが解禁されたことでスイッチ構築の作成に着手した。トリルエースとしては同じく解禁されたガチグマのパワーが頭1つ抜けており、トリルの天敵であるバレルに対して耐性があることも相まって誰が見てもトリル最強ポケモンであると感じていた。

 他のスイッチ用エースとして珠ドラン、ガチグマドランどちらに対しても強く構築上厳しいランドに打点を持てるよう冷パンカイナを採用した。また、水ウーラの見切りによるトリルを凌ぐ動きに対して強いガチグマの水テラス身代わりを採用した。特にカイナの冷パンは、ランドゴリラのサイクルに対して一貫する技としてとても重宝した。

 えるオフに参加する頃はまだガチグマのパワーが頭抜けておりミラーが頻発したが、その後はガチグマの対処や対策が浸透し容易に勝つのが難しく感じるようになった。ここで一度この構築から離れることになったが、後になって振り返るとここでクレセまで手放す必要はなかったと思う(クレセの強い使い方に気付くのがとても遅れたため)。

 

雨イダイトウビート

使用期間:第16回ぽちゃオフ(7/30)

水@雫 ウェブタ/お墓参り/アクジェ/守る

飛@湿った岩 暴風/ドロポン/追い風/手助け 

水@襷 氷柱/不意打ち/聖剣/守る

無@鉢巻 フレドラ/岩雪崩/神速/諸刃の剣

水@ダイス 種ガン/蜻蛉/猫騙し/守る

草@ゴツメ シャドクロ/じゃれ/影打ち/挑発

(水@珠 熱砂の嵐/サイキネ/ヘド爆/守る)

 

 ガチグマを使用した際、イダイトウ+ゴリランダーに対して打点を持てず崩すことが出来なかったため、自分で使用してみることに。雨イダイトウ+パオジアンによるビートを視野に入れつつ、パオミミゴリラウインによる展開も可能な2軸構成に仕上げた。

 ペリッパーの追い風を最大限活かすため、1発で襷パオを倒せるダイス種マシンガンゴリラ鉢巻Hウインディを採用した。また、トルネパオ水ウーラに対して強めな枠として草ゴツメミミッキュを採用したが、サフゴカイナバレルに対してかなり弱い構築になってしまったため化身ランドも採用を検討した。

 結果としては構築のバランスが偏りかなり微妙な完成度となったため構築を諦めてしまったが、要素として強いと感じる点を多く得ることが出来た。特に、パオゴリラHウイン+水アタッカーのバランスがかなり良いこと・鉢巻Hウインの「威嚇撒き+雪崩での削り→一度引いてテラス神速」の動きがパワーも立ち回りの柔軟性も兼ね備えていることを学べたのが、後述の構築につながった。

 

パオウーラウインビート

使用期間:S8(7月)・S9(8月)
                  てるチャレオンライン#15(8/5-6)

実績:(てるチャレオンライン#15 同構築使用者:Suica 優勝)

草@襷 氷柱/不意打ち/聖剣/守る

水@雫 水流連打/インファ/アクジェ/見切り

無@鉢巻 フレドラ/岩雪崩/神速/諸刃の剣

炎@チョッキ ウドハン/地団太/蜻蛉/猫騙

妖@プレート ムンフォ/シャドボ/マジシャ/挑発

霊@オボン 木枯らし嵐/追い風/こご風/守る

 

 Suicaさんとの合作として最高の完成度になった構築。詳細は以下の記事に示している(Suicaさんの記事だが執筆は私が担当している)。

neverrain0401.hatenablog.com

 

 前述の雨イダイトウから、水エース追い風妖・霊打点を抽出して並びが完成している。この構築の強みは、パオウーラHウインゴリラの物理ビートを主軸としつつ、当時から環境に多かったトルネ系に対しHウインで先にトルネを処理しつつこちらのトルネを展開できる点である。「トルネミラーで先にトルネを倒す」動きの1つの結論を環境に先んじて提示出来たことが構築の強さやその後の流行につながった理由の1つだと考えている。

 一方、この構築が広まってからHウインの採用率が急上昇し、ミラーでの明確な解決策が失われてしまったためにかなり使うのが難しくなったと感じている。

 ポケモンに対するモチベーションを維持するため、参加が叶わなかったWCSに向けて構築を完成させることに注力していた。そのため、同様の立場になったSuicaさんと考察を行うようになったが、結果としてWCSにも自信をもって連れていける構築を作成できたことにとても満足した。実際、同様の並びで結果を残した人も多く見受けられたため、個人的には考察が正しかったことを証明してくれた気がした。

 ただ、その強さを披露する場として目標にしていたWCS直前のてるチャレで、自身の結果が伴わなかったことには落胆した。構築は最高の出来だったため、ただただ自分の実力が露呈したので情けなく感じた。とはいえ、OCICでの構築作成と合わせ、完成度の高い構築の作成や考え方について尊敬する世界トッププレイヤーから学べた良い機会になった

 

パオエレキビート偽装

使用期間:STAR BURST(9/16)

実績:STAR BURST ベスト32

霊@襷 氷柱/不意打ち/聖剣/守る

無@珠 10万/エレキネット/大爆発/守る

無@鉢巻 神速/燕返し/スピナー/アクジェ

草@残飯 熱風/大地/テラバ/守る

草@ゴツメ じゃれ/影打ち/挑発/トリル

水@オボン シャカシャカ/シャドボ/怒りの粉/力を吸い取る

 

画像

(↑このフォーマット格好良い)

 

 3人でのチーム戦・チーム内ポケモン被り無し・チームで1体のみDLCポケモン解禁という変則ルールでの大会で使用した構築。この大会ではOTSBo1という変わった形式で行われるため、それに合わせた構築作りをしたいと考えていた。そのため、OTSで選出や立ち回りに大きな圧力をかけるべく、無テラ珠大爆発エレキ+霊(霊テラス)の並びを強く意識した並びにした。

 実際にはほとんどの場合で大爆発はせず、エレキネットとミミドランでの削りを活かしてパオカイを通すことを意識したスタン寄りの構築になっている。しかし、相手の初手両守るやゴースト引き・霊テラスなど、かなり大爆発を意識した動きや選出をされることが多く、構築作成の誘導が相当効いていると感じた

 ヤバソチャは構築上重めなカイナとガチグマを見るために採用した。この2体から全く打点を貰わず、力を吸い取るを利用して一方的に有利な盤面を作ってくれた。ガチグマに当たることが何故かとても多かったため、想像以上に活躍してくれた。

 

クレセドランバレルスイッチ

使用期間:第92回DEXオフ(9/17)
                  てるチャレオフ#6(9/18)

炎@ゴーグル サイキネ/冷ビ/トリル/祈り

草@珠 熱風/ラスカ/大地/守る

霊@襷 氷柱/不意打ち/聖剣/守る

水@スカーフ 水流連打/インファ/アクジェ/蜻蛉

草@チョッキ ドレパン/ワイボ/ヘビボン/猫騙

水@オボン 草結び/花粉/胞子/怒りの粉

 

 レギュDでまだ出来ていなかったこととして、初期に断念したスイッチ構築の作成に着手した。この頃、海外のRegionalでクレセドランバレルを軸にしたスイッチ軸が結果を残していたのを見かけ、ほとんど真似する形で構築を考え始めた。スイッチ軸はトリルエースの着地が難しく、トリル要員やそのサポート役が盤面に居座ってしまい手数が足りない傾向にあった。しかし、草結びバレルC振り2ウェポンクレセの削りが非常に安定することに気付き、これを軸に構築を作成した。

 使用した感想として、珠ドラン+クレセの祈りの相性がとても良く、ドランの強みである耐久力と火力の底上げが実現できているためとても使い勝手が良かった。

 構築完成度としては(他で結果を残した並びであるため当然だが)かなり高く、使用感も今までにない馴染み方でかなり満足していたが、複数のオフ会で満足のいく結果は出なかった。理由としてはほとんどが立ち回りの甘さに起因するが、それ以外ではパオの氷柱が本当に当たらなかった。特に、てるチャレではBo3の6ラウンドで驚異の命中率約27%(4/15)だった。レギュD最強ポケモンはパオジアンだと今でも確信しているが、そのポケモンの採用を諦めたくなるぐらいの結果になり、この頃はずっと気分が陰鬱になっていた。もしかしたら、勝てなくて気持ちの落ちてる状態が技外しを引き起こしていたのかもしれない。

 

ガチグマコータススイッチ

使用期間:第3回CCC(ちゃんはのチャレンジカップ)(9/23)

実績:第3回CCC ベスト8

炎@メンハ ムンフォ/トリル/祈り/手助け

霊@火炎玉 空元気/地震/ぶちかまし/守る

霊@襷 マジシャ/シャドボ/挑発/守る

水@チョッキ ドレパン/ワイボ/ヘビボン/猫騙

毒@黒い眼鏡 暗黒強打/不意打ち/けたぐり/見切り

霊@木炭 噴火/熱風/手助け/守る

 

 11月に控えるポケモンパラレルアリーナに対し、この時点でまだ権利を獲得出来ていないことに焦りを感じていたため、構築の完成度よりも大会に合わせた構築作成を心掛けた。

 CCCではDLCポケモン使用不可・DLC解禁技・持ち物の使用可能という変わったルールを採用していたため、それに合わせて構築を作ることになった。解禁された技・持ち物で最も注目されていたのがゴリランダーのグラススライダーであり、これを採用する人が多くなると考え、ゴリラ入りに強いトリルコータスを使用したいと考えていた。ここで、前週のオフ会で結果を残されていたあかとしさん(@MEak104)のクレセガチグマコータス構築がこのコンセプトに近いと考え、構築をお借りして今大会ルールであるCTSBo1向けに改編して構築を作成した。

 襷ハバカミ+手助けクレセはそのまま採用。手助けで数的有利を取ってからのスイッチが強力だと感じたため、クレセを裏から展開できるようコータスにも手助けを採用した。また、CTSを最大限活かしたスイッチ構築にするため、トリルエースであるコータス猫騙し意識で霊テラスにした。これによって、大会で多いと予想したゴリラにかなり厚く対策できるようになった。

 更に、非トリル展開でカイナへの殴り合いを意識して悪ウーラを毒テラスけたぐり採用にした。ただ、これはあまり有効に働かなかった。むしろ、構築全体で重めなランドを早期処理できるように冷パンを採用すべきだったと反省している。

 結果として、無事にベスト8に入りポケパラの権利を獲得することが出来た。全試合Bo3の大会で獲得できなかったことは悔やまれるが、公式大会終了後の貴重な大型大会に参加できるようになったためとても安心した。

 

 

5.レギュレーションE(10/1~)

ハバカミドランスイッチ

使用期間:S11(10月)
                 ポケモンパラレルアリーナ(11/4)

実績:ポケモンパラレルアリーナ 20位
          (同構築使用者:ユーカリ 19位)

妖@眼鏡 ムンフォ/シャドボ/マジシャ/滅び

水@井戸の面 蔦棍棒/ウドハン/この指/ニドガ

妖@珠 熱風/ラスカ/大地/守る

鋼@オボン サイキネ/冷ビ/トリル/祈り

飛@スカーフ 地団太/テラバ/蜻蛉/岩雪崩

竜@チョッキ ドレパン/ワイボ/ヘビボン/猫騙

 

 ポケモンパラレルアリーナに向けてユーカリ(@yuukari_circle)と共同で作成した構築であり、今年作成した構築で一番気に入っているものになった。詳細は以下の記事に示している。

grand1023.hatenablog.com

 

 レギュDでの経験上、スイッチ構築を使用するのがこの環境で自分の手に馴染むこと、その中でC振りクレセ+珠ドランの使用感がとても良かったことからこの軸をポケパラに持っていくことを決めた。大会前早い段階での軸確定は環境の変遷を考慮しにくい点で良くないとも思ったが、一つの構築を詰める経験が欲しかったため今回は早めに覚悟を決めた。

 また、レギュDからクレセガチグマスイッチ軸で結果を残していたユーカリが同系統でガチグマに代わるスイッチ軸を考えていたことから一緒に考察をすることにした。彼はBo3のプラン立てが上手く、特に中盤でのダメージレースの取り方に対するイメージは構築の調整を行う上でとても参考になった。

 結果は2人共5-2の結果となったが、個人的にはどの試合も自身や相手の立ち回りに起因する納得した勝敗だったので結果には満足している。負けた試合は間違いなく自身のミスや相手のプレイングの上手さによるものだったので、大会後に立ち回りの振り返りや反省が出来たのも良い体験になった。

 

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今年のMVP

 

あとがき(今年の反省)

 ここまでの閲覧ありがとうございました。この記事は自身の備忘録として記録したものでしたが、少しでも面白く感じたり参考になることがあれば嬉しく思います。

 

 今年一年は、自身の実力不足を本当に痛感する年になりました。剣盾の頃に少し勝てていたのが自分の実力というより構築パワーのごり押しに過ぎなかったことが露呈し、テラスタル環境に全く適応できなかったと感じています。

 このような状況になった原因として、自身や相手のプレイング1つ1つに対する意図や目的を意識しようと考え、ある程度の意義があると感じた際に他の選択肢を排除してしまう傾向があると感じました。そのため、「状況が悪くなる・良くならない」選択肢は選ばないものの「状況が良くなる可能性が一番高い・悪くなる可能性が一番低い」選択肢に思考が達する前に行動選択をしてしまうことが多いように思います。

 レベルの高いプレイヤーは「全ての脅威に対して」どの選択肢が最もリスクが低いかについて考えることや行動の取捨選択が上手いと感じており、リスクリターンのバランス感覚がよく養われているのだと推察されます。一方、自身を振り返ると「思いついた脅威に対して」どの選択肢が最もリスクが低いかについて考える習性があり、脅威の洗い出しやリスクの大きさの判定が甘い点が弱点だと考察しています。

 以上の反省点を見出すことが出来たのは、Suicaさんを始めとした上位プレイヤーの対戦や練習、調整の様子を見て学ぶことが出来たからです。関わってくださった方々ありがとうございました。来年からレギュFを始めとした新たな対戦環境になりますが、初心者同等の実力であることを肝に銘じて練習を行おうと思います。

 

 自身の環境について、今年は社会人1年目でした。学生の頃とは時間の使い方や活動リズムが違い思ったような練習や考察が出来ないこともありましたが、これを言い訳にして諦めるのは数多くの社会人プレイヤーに失礼ですし、何より自分が納得できません。ある程度慣れてくる来年は練習方法や時間をより有効に使えるように意識したいです。

 見苦しくも長々と反省点を書き連ねましたが、それぐらい今年は1年を通じて全く結果が出ず悩むことが多かったです。JCSにも参加できなかった時は涙も流しました。ただ、思い詰めすぎな部分も多かったので、来年は気負いすぎずに臨みたいと思います。来年こそは公式大会でちゃんと勝ちたいですね。

 

 最後に、繰り返しになりますがここまで読んでいただいてありがとうございました。内容に関する感想や質問がありましたら私( @take_grand)にいつでも連絡下さい。また、意見や改善点等ありましたら是非教えていただきたいです。

twitter.com

 

〈special Thanks〉

・cona(@cona_5757)

ユーカリ(@yuukari_circle)

Suicaさん(@mihono_suica)

・その他関わったりお話してくださった皆様

 

 

 

〈おまけ〉

今年作成・編集に携わった構築記事

【レギュレーションE】ハバカミドランスイッチ - grandな独り言

Suica Wind(執筆者 Takehiro) - ぽけもんのーと (hatenablog.com)

最終10位 パオカイゴリラドラン ver.A&B - ぽけもんのーと (hatenablog.com)

シーズン12 最終1位&2位 三色トルネランドサーフ - ぽけもんのーと (hatenablog.com)

 

記事作成押し付けられすぎやし1つしか自分の記事無いの悲しいな

来年は満足出来る構築を作って記事もちゃんと書きたいですね

 

 

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WCS中みなとみらい駅で繰り返し流されてました

公式に遊ばれてる