grandな独り言

思考を長々と書き連ねただけ

【VGC2022】予選・PJCSの振り返り

どうも、grandです。

 



先日はPJCSお疲れ様でした。
僕は結果としては3勝3敗という結果に終わり、目標の上位入賞とはなりませんでした。対戦して下さった方々、会場で声をかけて下さった方々ありがとうございました。
今回の大会で、ここまでの取り組み方を反省し、8月の世界大会に向けて1から取り組み直す必要があると実感しました。

 

そのため今回は、VGC2022が始まってから全国大会までの振り返りをまとめました。自身の反省のためだけの記事なので参考にはならないとは思いますが、感想や批判、指摘があれば是非とも教えていただけると嬉しいです。

 

 

2月 International Challenge February

最高レート1820

VGC2022最初の予選ということもあり、かなり練習と調整に力を入れたいと考えていた。ただ、実生活が忙しい(主に就職活動)状態だったため、結局集中して取り組めたのは大会前の2週間前からになってしまった。それでも、300戦配信をサークルで行ったりとある程度の試合数はこなし、構築についても自信をもって調整を行うことが出来たと感じていた。

具体的には、環境初期のため考えられる伝説の組み合わせは手あたり次第使って使用感が馴染むものを探した。ただ、そのために行った対戦数は計600~700戦程度であり、この初期段階でもう少ししっかりと各並びを使い込んで特徴を調べておく必要があったと思う。これが原因でその後の対策に関する考察に知識の偏りが発生してしまっている。ただ、最終的に使用した構築に対しては調整もかなりしっかりと行うことができたので、予選に対する自信はかなりあった。

しかし、結果は1800を少し超えた程度で急失速。ほぼ無敗のかなり良いペースで18を突破しただけにその後の連敗が響いた。前々から連敗癖が抜けていないことは感じていたが、今回もそれが出てしまった。本当にメンタルが弱すぎる。同様の失敗が続いているため、気持ちや流れを切り替えるルーティンを確立することが急務である。そのため、普段の練習でも切換えの訓練は積極的に行う必要がある。

構築は、オーガ系に対する対抗策としてトリルチョッキHDグラードン+ポリ2の並びが強力だと感じ考察を始めた。S無振りザシアンと最遅パワーアンクルリザを採用した、並びの見た目と反したほぼトリルに寄せた初見殺し構築だったがかなり感触は良かった。

予選の環境予想としてはこのルール最初の予選であることからトップメタのオーガザシアンと勝ちパターンが分かりやすいトリル系の構築が多いと感じたので、その2つを意識して練習を行ったが、実際に当たった構築はかなりばらけたマッチングになった。実際に予選抜けした構築はオーガザシアンを中心に色んな並びが散見された。まだ環境が定まっていないためどんなアーキタイプでも抜けられるとは考えていたが、マッチングが予想以上にばらばらだったので単純な構築完成度と練度がそのまま結果になったのだと考えられる。

 

〈まとめ〉

・大会に向けてより早くから集中して取り組めるようなスケジューリングが必要

・環境が固まる前の序盤である程度各伝説に対する使用感を確認しておく

・連敗に対する切換えの練習を普段から意識的に行う

 

 

 

3~4月 International Challenge March・April

3月予選 最高レート184×

4月予選 最高レート180×

 

3〜4月はハッキリ言ってポケモンはやってなかったと言っても良いレベルの取り組みだった。特に4月の予選前は就職活動やその関連についての思考で頭がいっぱいになりポケモンどころではなかった。このような状態になることは前々から分かりきっていたので、その点でも2月にちゃんと予選抜けしておかなければならなかった。

実際どちらの予選も1800こそ越えたものの負け試合はほぼ練度不足によるもので、正直やる前から抜けられない事を自覚していた。もちろん就活を優先すると決めたのは自分なので仕方ないのだが、折角の公式大会を2回も潰してしまったのは勿体無い気がしている。

3月の構築は、2月の予選前から練っていた最速珠ダイジェットパルキアを中心とした並びになっている。2月の予選の影響で3月予選は白バドパルキアトリル構築が上位で流行すると予想し、それを逆手に取ったトリル偽装構築に仕上げた。ただ、半ばおもちゃの気持ちで考え始めた関係で調整が中途半端に止まってしまった。今考えると白バドである必要が微塵もなく本当におもちゃ構築だった。

4月は全く構築を考える余裕が無かったので、前々からある程度練習していたトリル系を使用しようと思い普通の白バドパルキアを使った。ただ、当然のように練度不足で負けが続き情けなくなった。

 

〈まとめ〉

ポケモンはちゃんとやらないと勝てん

 

 

5月 PJCS2022 予選

最高最終レート1779 32位

 

2〜4月の予選が終わり、最後の予選を残すのみになった。ここまで満足に練習出来ずにいた事を歯痒く思っていたが、4月の予選後無事に就活が終わり、ようやく本気で取り組む事が出来るようになった。昨年WCS2022の権利は獲得していたが、国内予選も抜けられないのに世界大会に出場してもただの観光客になると思い、何としてでも抜けなければと強く思っていた。

取り組みとしては、大会期間を含むGWの4/29〜5/9を全て練習と考察の時間に費やした。睡眠時間以外を全て対戦と考察に取り組み、他のことを一切行わなかった。それまでに予選抜けしたり海外大会で上位入賞した構築を一つ一つチェックして、ある程度似た並びの構築群はある程度回してみてその使用感と強みを確認する作業を主に行っていた。そして予選での環境と必要な要件を決めてそれに合う構築を作るといった流れで考察を進めた。実際に大会で使用した構築を使った期間は長くなかったが、立ち回り等の考察や練習量はかなり取っていたので問題はなかったように思う。ちなみに結局この期間中一度も外に出なかったが、一人暮らしをしているので食糧を買い込んでおいたのは正解だった。カレーは2回作った。ポケモン集中期間のカレーは至高。

問題点としては、考察がある程度煮詰まって停滞した際の打開策が乏しかったように感じた。自分の中で回答として確立したのか、あるいは自分が分かっていないだけで他の方法があるのかを判断できない状態に陥ってしまう状況が何度かあった。打開策としては他のプレイヤーの意見を聞くことが大切なのだろうが、大会直前になって意見を聞くことが出来るある程度考察のレベルが合う相手は現状自分の周りにはあまり多くないため、もっと積極的に意見交換をしに行くべきだと感じた。

また、1つのアーキタイプに対してもっと集中的に考察を行うべきだったかもしれない。ある程度回して構築の特徴を得るところまでは行っても、その問題点を改善するための試行錯誤があまりなかったためより深い理解に繋がらなかったように思う。またこのような使用構築の変遷になったことが、最終的に使用する構築の決定が遅れてしまった原因の一つであると考えられる。今回は練習時間が確保できたため問題はなかったが、このような構築の決定は構築練度の観点から考えて致命的になりかねないため今後は注意が必要である。

結果としては無事に予選抜け。事前の予想では前3回のINCとは異なり参加賞目的のプレイヤーが減ることからマッチングする相手のレベルが高くなると考えていたが、想像以上に強い方や知り合いの方とマッチングすることになりかなり厳しい状況になってしまった。しかし、後述する環境考察を活かした構築選択が上手くいったため対戦での負担はかなり軽減されたと感じた。今回の環境考察は相当量の練習と考察による成果だと思うので今後の大会でもこのような取り組みは活用していきたい。

構築は、4月INC環境でのグラードン構築・黒バド構築の増加に伴い、グラや黒バド、黒バドのメタで増加しそうなイベルタルに対し刺さるキュレムを選択し考察を始めた。キュレムが苦手なザシアンを身代わりごと対策するために最速封印ザシアンとスカーフメタモンを合わせた結果、2月でのたくまるさん・ブリックさんの構築にかなり近い並びになったため参考にさせていただきました。以下に参考にさせていただいた構築記事を掲載します。この場を借りてお礼申し上げます。

note.com

並びは近いものの、2月での環境とはかなり違ったものになっていることから各アーキタイプに対する立ち回りや各個体の調整をしっかりと確立する必要があると考えた。特に、この構築はメタモンを採用していることから相手の選出順序によって試合展開が異なってしまうため、単純計算で普通の構築の倍考える必要がある。今回はこの部分に特に力を入れ、考察量のアドバンテージで勝つことを考えた。

 

上の画像は追い風オーガザシアンに対する立ち回りについての考察の記録である。追い風入りのザシアンはメタモンや封印ザシアンで止めにくく立ち回りが相手の選出順序やオーガの調整、相手の初動によって大きく変わるため、このような左右差と初手の行動、オーガとキュレムのS順序からこちらの行動をある程度パターン化した

これは一例にすぎないが、このようにある程度環境に多いと考えられる構築に対しそれぞれ立ち回りを事前に決めておくことで、初手の選出と選出順序による試合中の選択判断の混乱を避けることが出来た。このような取り組みが、行動選択が難しく相手依存になりやすいメタモンを利用した立ち回りの確立に繋がっている。

 

〈まとめ〉

・より環境や構築に精通している人に意見交換をしに行く

・ある程度早い段階から構築の軸を決定して考察する

・一つの軸に対する長期的な考察を行う経験を積んでおく

・環境に多い構築への立ち回り分析は大切

・環境予想の精度はある程度必要

・カレーのルーは妥協するな・卵忘れず買え

 

 

6月 PJCS2022

PJCS2022 3勝3敗

Victory Road 6勝3敗

 

大会前の取り組み

5月の予選後、全国大会に向けて練習を行っていたもののあまり手応えを感じず考察の進みが悪いと感じていた。しかし、5月最後の週末に行われたポサダブルオフとてるチャレオフラインで惨敗し、流石に尻に火が付いた状態となった。6月に入ってからはほとんどの予定をキャンセルし大会に向けて考察と調整を行った。

環境はオーガザシアンが多く、またそれに強い黒バドも数が多いことが分かっていたため、大会の環境予想としてこの2つを中心に考えていた。黒バド系に五分以上とれるオーガザシアン構築やミラーで同速勝負を回避できる黒バドザシアン構築を考えるのは難しいと感じていたため、大会の有力馬は立ち回り次第で全対面解決するオーガザシアンのスタン系か、これら2つに取り巻きや立ち回り込みで五分以上になれる、トリルや追い風のようなS操作を含むグラードン構築だろうと考えていた。環境予想の反省については大会の振り返りとともに行う。

実際に使用するとグラードン構築が予想通り強いことが分かったが、オーガに対し一つのミスで一気にひっくり返るため練度の問題から決断を躊躇ってしまった。一方でオーガザシアンは案の定黒バド系に安定せず、練度の高いプレイヤーしかいない全国大会でこの不安定さは致命的だと思いこれも断念。結局考察が行き詰ってしまい、構築決定がかなり遅れてしまった。どちらを使用するにしても早めに覚悟を決めて練習に臨む必要があったと大会前から反省していた。

構築については、昨年世界大会の権利は獲得していることから今大会はBest8以上を目標にしていたので、Bo3を意識した構築作りを目指した。グラバナエレキ+トリルが出来るポケモンで上下ともに圧力をかけられるような並びを意識し、複数展開が可能な構築に仕上がったと思っている。特にフシギバナの技構成とヤドランがポイントで、眠り粉を防ぐ猫騙しへの強烈なカウンターとして手助けを採用し相手に厳しい択を押し付けられる。また、ヤドランはかなり見慣れないポケモンではあるが水技・炎技半減、聖なる剣半減なので、鉄壁+ダイアースによってザシアンオーガグラ白バドあたりを1体で積ませることが出来る。耐性が優秀で同様に使われることもあるドータクンと違い回復技があるのが強みになっている。ザシアンのかみくだくは、他に欲しい技があまりなく、また黒バドやルナアーラが増えると予想していたためそこに刺さる技として採用した。黒バドは巨獣斬では威嚇を入れられると2発かかり、相手が眼鏡だった場合それだけで手遅れになってしまうのでピンポイントではあるが採用の価値はあると判断した。

また、今回はわいぽんさんとポケモン太郎さんの調整に参加させてもらった。参加といっても調整相手になったりアドバイスを少し出しただけでほとんどは2人とさしすさんで完成させてたのでそんなに役立てたわけではなかったが、その調整の様子はとても参考になった。アーキタイプに対する立ち回りだけでなく、相手の初手や初動に合わせてどんなプランを通していくのかの大まかな流れを決めてそれに合わせて調整を変えていくのが、当然行うべきことではあるが練習方法としてとても参考になった。今後の自身の調整でも積極的に取り入れていきたい。結果的にその2人は目標のWCS権利を獲得。本当に良かった。おめでとうございます。

 

大会の振り返り

相手の構築バレを考慮して簡単に記載する。

 

1戦目 キムラヒロミ選手 

グライベル  勝ち

こちらのバナとザシアンで強気に圧力をかけて押し切った。

 

2戦目 ミウラケンジ選手

ザシオーガ  負け

身内マッチということで余計なことを考えてしまい想定していた選出や動きをせず、そのままボコボコにされて負け。相手の行動も構築が強かったしこっちの選出が弱かった。ヤドランを信じろ。

 

3戦目 オノマサシ選手

ソルガレオオーガ 負け

ヤドランがかなり強いマッチだったが、相手のきっちりした立ち回りに対しこちらの立ち回りが雑すぎてヤドラン突破チャンスを与えてしまい、そのままごり押されて負け。

 

4戦目 ミウラタクミ選手

ディアルガザシアン  負け

グラヤドランで押し切る予定だったが、序盤の試合展開を雑にしたためまたもヤドラン突破チャンスを与えてしまいごり押されて負け。構築相性だけならグラザシ使ってて負けるとは思わなかったため、相手が上手かったとはいえかなりショックな負け方だった。

 

5戦目 アベヤマリンペイ選手

ザシオーガ  勝ち

グラヤドランのプランを通して勝ち。弱点技集中を平然と耐えたヤドランが頼もしかった。もっとうまく使ってあげたかった…。

 

6戦目 シマダカズキ選手

ザシオーガ  勝ち

エレキバナで上から突破するプランを選択した。エレキで初手から圧力をかけつつも後発に残し、最後に後発ダイマでスイープ出来た。

 

 

全体として、まず環境予想を外したというところが気になった。自分が当たっていないだけで実際はどうだったのかは分からないが、Best32の構築を見る限り予想していた黒バドザシアンや同系統の構築は2,3個しかなかった。勝ち上がる構築としてもオーガザシアンが多いのは当然としてグラードンが多い事は予想通りだったが、予想以上に黒バドが少なく意識しすぎたような気がしてしまった

マッチング運が予選以上に影響するため仕方がないとはいえ、今大会で安定して上位に入るためには総じて事前の予想と反し幅広い構築に対する対応力が求められたように感じた。構築としてだけでなく立ち回りについてもよく考えて臨むべきだったと反省している。形式が6回戦Bo1だったので対応力よりもパワーが高い構築でマッチング次第での突破も可能だったとは思うが、以前から存在したアーキタイプでの予選抜けも一定数存在したことから理想は対応力による勝負をする必要があったと考えられる。

この点でいえば、今回使用した構築はある程度対応力もありプランも複数立てられると考えていたので問題なく勝てる可能性もあったが、あまり意識していない相手に対応する自身のプレイングに問題があったと思う。

また、今大会も連敗によって敗退が確定してしまった。対戦間には時間的な間があったのである程度気持ちを切り替えたつもりだったが、結果的には悪い流れを断ち切れなかった。毎回のことで相当重症だと思うので練習の時から連敗の状態で意識しておくことが肝要である。

 

JCSの後、予選抜けできずBo3を行えなかった悔しさを晴らすため深夜3時からのVictory Roadに参加した。9ラウンドあったが結果は6勝3敗でDay1敗退。最後のラウンドは午前11時からだったので流石に集中力を欠いていたように思う。この大会の対戦については全試合録画をしたので後ほど立ち回りを確認しておく。

 

〈まとめ〉

・構築決定の遅さは致命的

・Bo3を意識した構築作りは○

・各アーキタイプに対する立ち回りの練習・考察方法は今後取り入れる

・もう少しBo1の形式を考えた環境考察を行うべき

・あまり見ない並びに対してもある程度プランを立てておく

・対戦の体力が足りないためより長時間の「集中した」対戦に慣れる

 

 

総括

以上が、VGC2022ルールが始まってから全国大会までの取り組みとその結果である。総じて、ある程度満足できるほどの時間を費やしているにもかかわらず自身の弱点をカバーするような取り組みを行わずいつもと同じような練習を行っているために全く進歩がないように感じた。予選を抜けられる程度の実力から大型大会で結果を残すほどの実力にレベルアップするためには今回不足していると感じた点についての補強が急務であることは明白である。8月の世界大会までには完全に修正できないにしても、改善の兆しを見せることで結果が付いてくると信じているので今後は取り組みを見直して練習していきたい。

 

ここまでの閲覧ありがとうございました。
今回は自分自身の振り返りのために取り組みをまとめました。非常に読みにくくあまり他の方には意味のない記事ではありましたが、ご意見・ご指摘等あれば是非とも教えていただきたいと思います。

繰り返しになりますが、長く拙い文章をここまで読んでくださりありがとうございました。

世界大会は勝ちます。

 

 

〈special thanks〉

一緒に考察や練習をさせていただきました。この場を借りてお礼申し上げます。

ぺろ吉

みげるさん

わいぽんさん

ポケモン太郎さん

さしすさん

 

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