【VGC2020】2020年の構築の振り返り
どうも、grandです。
もう少しで2021年ですね。来年もよろしくお願いします。
VGC2021の考察も進み、公式大会を待ち望んでいる頃だと思いますが、その前にVGC2020で僕が使用した主な構築とその経緯について今更ながらまとめておこうと思います。
大した結果も残していない自分が備忘録として書くため読者の方にはほとんど意味のないものかもしれませんが、前ルールの環境を振り返りつつ読み物として楽しんでくださる方が1人でもいれば幸いです。
また、おまけとしてS12で最終22位、レート2013を達成した構築を紹介したいと思います。そちらはVGC2021ルールの構築のため少しでも参考になれば光栄です。
- 1.S1(剣盾発売日11/15∼12月)
- 2. S2(1月)
- 3. S3~4(2・3月)・INCFeb(2/28∼3/1)
- 4. S5・INCApr(4/10~4/12)
- 5. S6(5月)・INCMay(5/22~5/24)
- 6. S7・日本一決定戦予選(6/26∼6/28)
- 7. S8(7月)
- 8. S9(8月)
- 9. S10∼11(9・10月)
- 10. バトルレジェンド(10/16∼10/18)
- <おまけ>S12(VGC2021)
- あとがき
1.S1(剣盾発売日11/15∼12月)
サザンドサイスイッチ
使用期間:S1前半(11月)
@命の珠 悪の波動/流星群/放射/守る
@スカーフ 10万/ドロポン/ボルチェン/トリック
@チョッキ ウィップ/ジャイロ/はたき落とす/ボディプレス
@弱保 岩雪崩/地震/馬鹿力/守る
@襷 ジャイロ/地均し/催眠術/トリル
剣盾発売直後に作った構築。構築のネタについては発売前から考えていて、地均し弱保ドサイドンと嘘泣きビートを誰よりも早く使用したと今でも思っている(多分同じことを思っている人30人はいる)。12月末に行われたWorld Champion Invitational 2020(世界チャンピオンのみ参加の大会)でビエラさんがドータドサイを使っていて、自分の着眼点は間違ってなかったと喜んだ半面、自分の構築力とプレイング力のなさを痛感した。
本格的にダブルをやるのは5年振りぐらいであったので、新たな仕様への対応も相まってプレイングが悲惨な状態だった。マスボ級に上がるのすらかなりの試合数かかってしまい悲しみに暮れていた。
バンギトドンスタン
使用期間:S1後半(12月)・第1回てんのめぐみオフ(12/8)・フラワーギフトオフ(12/22)
実績:S1最終2桁・フラワーギフトオフ3位
@オボン オバヒ/10万/鬼火/守る
@弱保 岩雪崩/かみ砕く/馬鹿力/守る
@ウイ 濁流/大地/自己再生/守る
@アッキ トリル/影打ち/じゃれつく/鬼火
@ラム ブレバ/アイヘ/ビルド/羽休め
@スカーフ 悪の波動/流星群/大地/放射
(@スカーフ スケイルノイズ/波動弾/放射/ラスカ)
サークルの先輩であるボウズさん(@bouzu_0273)が元々使っていたこの構築は、初めて見た時にヒトムトドンガアバンギの並びの完成度の高さに衝撃を受けた。結果的に2人とも最終2桁を達成できたので間違いなく強かった。特にトリル下での弱保バンギの耐久力・破壊力は使ってて感動するほどで、今でこそバンギの強さは周知の事実ではあるが当時の僕はバンギラスこそがVGC2020最強ポケモンだと確信していた。
ドラパを上から触れるポケモンとしてスカーフサザンドラ(途中から範囲打点のあるジャラランガ)を採用していたが、当時シングルで瞬間1位になりダブルでも少し数を増やしていたアイアントも上から殴ることが出来た。この頃はアイアントの対策がほとんどなされておらずアイアント側も無警戒で殴ってくることが多かったため火炎放射で全て焼却出来た。
余談だがこの頃初めてオフ会に参加するようになった。人生初のオフ会であった第1回てんのめぐみオフでは初戦がシャンディさんで死ぬほど緊張した(当然ボコボコにされた)。結果は予選落ちだったが、その後のフラワーギフトオフでは3位になることが出来た。予選でてるるんさんのアイアントを焼却して発狂させた。
2. S2(1月)
サザンエルフビート偽装ミトムキッス
使用期間:S2(1月)・ガラルダブル交流会(1/31)・さきゅオフ(2/1)
実績:さきゅオフベスト8
@ハバン 悪の波動/流星群/大地/ゲップ
@襷 追い風/嘘泣き/ムンフォ/守る
@オボン 10万/ドロポン/悪の波動/悪巧み
@ピントレンズ マジシャ/エアスラ/放射/この指
@チョッキ フレドラ/インファ/神速/バクア
@ウイ 濁流/大地/自己再生/守る
ドラパキッスが大流行したこのシーズンで、サザンドラを使ってこの2匹に殴り勝てないか考えた結果ハバンの実ダイアシッドサザンドラという初見殺しの権化のようなポケモンが誕生した。ドラパキッスに対し初手サザンエルフで入って嘘泣きダイアシッドをキッスに打つ。当時のキッスはHBばかりでDに振った個体がほとんど存在せず、またリリバを持っていることがほとんどでサザンドラがキッスを1発で倒す手段がないと考えられがちなため、守られることもなくマジシャか手助け、この指を打たれていた。そのためキッスを不意の一撃で倒せ、またドラパの攻撃は(手助け込みでも)襷とハバンでどちらも耐えるため次のターン追い風+C上昇ダイアークでドラパを倒せる。(当時の環境でのみ通用する立ち回りであり、ダイジェットをほぼ全個体が持っている今では不安定すぎる行動である)
1点読みが過ぎるギミックが目立つものの実は基本選出であるエルフウインミトムキッスの4匹はとても優秀で、ダイマピントキッスと悪巧みミトムの強さに気づくことが出来た。このシーズンで最終上位の構築にも数多く悪巧みミトム+キッスの組合せが存在し流行した。先駆けはS1でのじーんさんの構築だと思う。本人も記事でそう書いていたし僕もじーんさんの構築を見て真似た。じーんさんいつも参考にさせてもらってます。また飲みに行きましょう。
3. S3~4(2・3月)・INCFeb(2/28∼3/1)
ミロサマヨバンギ
使用期間:S3~4(2・3月)・第2回てんのめぐみオフ(2/8)・オーラスフィア(2/9)・INCFeb(2/28∼3/1)
実績:S3最終2桁・てんのめぐみオフベスト8・INCFeb最高1799最終1778
@弱保 岩雪崩/かみ砕く/馬鹿力/守る
@襷 アイヘ/10万馬力/ロックブラスト/剣の舞
@ピントレンズ マジシャ/熱風/この指/守る
@輝石 ナイヘ/地均し/サイチェン/トリル
@命の珠 10万/リフスト/悪の波動/サイチェン
@眼鏡 濁流/吹雪/ドロポン/マッドショット
(@眼鏡 ハイボ/破壊光線/マジフレ/電光石火)
(@チョッキ フレドラ/インファ/じゃれつく/神速)
ひろきんぐさん(@hirokingvgc)とさきゅオフで初めてお会いした時に持ち込んだ構築がかなりパワーがあって強い(実際ひろきんぐさんはこの構築の原型でS2で2ROM最終30位以内を達成している)と感じ、2人でINCに向けて調整した。この構築の原型は以下の記事から詳しい構築経緯が読める。
最強だと思っていた弱保バンギを100%暴れさせる取り巻きであり、またその取り巻きも眼鏡ミロカロスのような高火力ポケモンが採用されていて弱いポケモンが一切入っていない。ここまで僕が使ってきた構築はパワーのない(殴り合いに参加できない)ポケモンが入っており、それと自分の立ち回りとのギャップを感じていたので相当似た考えの構築を作るひろきんぐさんと構築共有することを決めた。
流行りのミトムキッスに強く出られるよう珠カットムを採用しミラーにも強くなった。ただこの構築ではほぼすべての試合でトリルを使って攻めるためドリュウズが上手く機能しないことが多かった。しかしドリュウズを抜くときつくなるポケモンが多いため見せポケとしては相当働いていたと思う。
てんのめぐみオフでもベスト8に入ることが出来るなどかなり強い構築に仕上がったものの、OCICでわいぽんさんが同様の構築で上位に入ったりとかなり認知されINCの頃には完全にメタ対象の構築となっていた。もちろんカットムや眼鏡ミロカロスの採用等他の似た構築とは異なる部分も多かったが、INCでは2人とも最上位で勝ち切ることが出来なかった。
この構築の基本選出としてミロサマヨでダイホロウアークへ圧力をかけるというものを考えていた。INCFebはカ・エールさんのダイマ珠ミロカロス(ダイアース持ち)+サマヨの並びが知れ渡った大会でもあるが、結果は残せなかったが考えの方向性は間違ってなかったのだと実感した。
4. S5・INCApr(4/10~4/12)
ドラパナットスイッチwith拘りミロバンギ
使用期間:S5(4月)・INCApr(4/10~4/12)
実績:S5最終3×位・INCApr最高1816最終1798(ひろきんぐさんが最終1838で予選抜け)
@命の珠 アロー/ゴーストダイブ/空を飛ぶ/ダイビング
@鉢巻 岩雪崩/ダメ押し/馬鹿力/炎のパンチ
@メンハ 影打ち/じゃれつく/トリル/ゴーストダイブ
@眼鏡 濁流/吹雪/マッドショット/竜の波動
@チョッキ ウィップ/ジャイロ/はたき落とす/ボディプレス
@リリバ マジシャ/放射/この指/守る
間違いなくVGC2020で1番の自信作である構築。2月に引き続きひろきんぐさんと一緒に組んだ構築だが、これは完全に1から構築を組んだ。構築経緯などは上の記事でかなり詳しく書いている。
INCFebで結果を残した構築の中でもダントツに完成度の高い構築の1つとしてアルカナさんのバンギサマヨがある。有料ではあるものの、今読んでもためになるような記事なので知らない方は是非。僕も今でもたまに見返して構築作成の経緯などを学んでいる。完全にポケモンの教科書です、アルカナさんありがとうございます。
パワーの高い脳筋構築が好きな僕らがこの構築記事を読んで2人同時に考えたことが、「ダイホロウ+鉢巻バンギ超強くね?」だった。本当にちゃんと記事を読んだのか疑われても仕方ない。しかし、当時の環境にはまだダイマをしないバンギが少なかったこともありこれがかなり強いことに気が付き、ドラパバンギの並びが完成した。その当時流行っていたカ・エールパや上のアルカナパなど、当時いたドラパがほぼ全てSを落とした耐久振りであったことから最速ドラパと同速になることもほとんどなかった。そのためダイホロウ+鉢巻ダメ押しをかわすことも受けることも出来ない状況を簡単に作ることが出来た。
完成した構築も主軸がが珠ダイマ+鉢巻+眼鏡という火力特化の並びとなっている。しかし、そんな脳筋の並びでありながら高耐久を確保しつつ、またスイッチトリルで相手のS操作にも対応できるなど柔軟な立ち回りが出来、さらに6匹全員がダイマを切って相手を殴れるだけの火力を有していて完成度はかなり高い。手前味噌ではあるが、僕が知る限りでは先発ダイマ構築としてはこの構築が理想形に最も近いと思っている。またINCAprの上位構築にはダイマエース(ウォーグル等)+バンギ(襷がほとんど)の並びがそこそこあり、やはり上位勢の着眼点は同じなんだと実感した。
ここまで自信のある構築は初めてだったので、INCAprでは良い結果を残そうと意気込んでいた。しかし結果は僕のみ予選抜けならず。マッチング運に全く恵まれなかったのもあるが、この結果には相当落ち込み、自分の実力のなさを呪った。INCFebでは多かったもののその後数を減らしつつあったアイアントに対し最低限の対策しか入れなかったが、いざ大会が始まると90戦で13回もアイアントに当たるという悲劇と言いたいほどのマッチングをしてしまった。ひろきんぐさんはほぼ当たらなかったようだったので、仕方がないとはいえかなり辛かった。
僕は(というか多分ほぼ全ての人が)ポケモンの情報を積極的に仕入れはするものの考え方が偏ってしまう傾向があるため、普段色んな人とお話したりして考察したり構築を作ったりする。他の人と構築や環境を話し合うのはとても楽しくて好きなのだが、考え方や構築の方向性が近い人でないと上手くいかないことが多い。その点でひろきんぐさんは耐久のある脳筋構築好きという点で相当方向性が一致していた。ひろきんぐさんありがとうございました。年下なんで偉そうなことは言えませんが完全に相棒です。来年もよろしくお願いします。
完全に蛇足だが、先日鹿児島で行われたアルティメットオフ極に参加した際、初めてアルカナさんとお話させてもらった。人見知りをほとんどしない僕だが何故かアルカナさんの前でだけ緊張して全く話せなかった。アルカナさんと対戦した際には、有利構築だったとはいえゲームにならないような上振れをしてしまった。気まずくなった原因かもしれない。100%僕のせいだがそれだけが鹿児島遠征での心残りになってしまった。
5. S6(5月)・INCMay(5/22~5/24)
ケルベロス
使用期間:S6(5月)
@命の珠 アロー/ゴーストダイブ/空を飛ぶ/放射
@チョッキ ラスカ/流星群/10万/バクア
@神秘の雫 エラがみ/かみ砕く/サイコファング/守る
@襷 サイキネ/マジフレ/この指/手助け
@鉢巻 フレドラ/インファ/ワイボ/神速
@食べ残し ジャイロ/ボディプレス/鉄壁/守る
シンオウの伝説3龍が揃った構築。弱いわけない。
ふざけているわけでもなんでもなく、この構築にはドラパノラゴンやマジフレイエッサン、チョッキバクアジュラルドンなど強い要素が多く大真面目にINCMayに向けて調整していた。しかしエルフ+物理エースの並びに何も出来ず負ける等数々の大欠陥がありINC直前にして泣く泣く切った悲しい構築。
バンギアシレサマヨナット
使用期間:INCMay(5/22~5/24)
@弱保 岩雪崩/かみ砕く/馬鹿力/守る
@襷 アイヘ/地震/10万馬力/岩雪崩
@眼鏡 マジシャ/エアスラ/熱風/この指
@輝石 ナイヘ/痛み分け/トリル/守る
@命の珠 ムンフォ/ハイドロカノン/吹雪/守る
@チョッキ ウィップ/ジャイロ/はたき落とす/ボディプレス
直前で構築がなくなってしまい急遽作った構築。INCAprとは対照的に全く自信がない状態でスタートしたが、案の定結果はボロボロだった。処理タイミングを大きくずらせるサマヨの守るや、キッスサマヨの前で積んでくるミトムに大ダメージを与える眼鏡キッスのような面白い要素は入れてみたものの、構築の完成度どころかそもそもの練習量すら足りずに終わってしまった。蓋を開けてみると予選抜けボーダーがかなり低かったためこの回でもっと入念に準備をしておけば予選抜けできたと後になって後悔した。4月のINCの結果を引きずって準備が遅かったのが反省点である。
6. S7・日本一決定戦予選(6/26∼6/28)
ドラパエスバナットスイッチ
使用期間:S7前半(6月上旬)・PCL予選(6/10)
@命の珠 アロー/ゴーストダイブ/空を飛ぶ/ダイビング
@襷 火炎ボール/飛び膝蹴り/ダメ押し/不意打ち
@メンハ 影打ち/じゃれつく/ゴーストダイブ/トリル
@眼鏡 濁流/吹雪/マッドショット/竜の波動
@チョッキ ウィップ/ジャイロ/はたき落とす/ボディプレス
@リリバ マジシャ/放射/この指/守る
夢御三家が解禁されてすぐに作った構築。INCAprの構築からほとんどバンギをエスバに変えただけだが、バンギと違い先制技がありさらにダイマの警戒を相手に強要する点で強いのではと感じ使用した。ダイジェットを打たずにダイホロウダメ押しの流れが作りやすく、バンギとは違った強さを感じた。
ただし僕が使った兎がお茶目な性格だったようで、虚空に飛び膝蹴りを打つのはもちろん火炎ボールを場外にかっ飛ばし雪崩でひるみ急所には当たるしで散々だった。PCL(全国大学ポケサーリーグ)の予選が始まり、初戦に意気揚々と臨んだがこの兎が岩雪崩にびびってさらに飛び膝蹴りを地面にぶちかました。敗戦はもちろん真摯に受け止めプレイングの甘さを反省したが、その前に兎をワイルドエリアの湖の上で解き放った。
カビゴリラガエンサイクル
使用期間:S7後半(6月下旬)・日本一決定戦予選(6/26∼6/28)
実績:S7最終2桁・日本一決定戦予選最高1768
@襷 グラスラ/はたき落とす/猫騙し/蜻蛉返り
@フィラ フレドラ/鬱憤晴らし/猫騙し/捨て台詞
@グラスシード 地割れ/アイアンローラー/欠伸/守る
@弱保 岩雪崩/鬱憤晴らし/馬鹿力/守る
@命の珠 濁流/吹雪/マッドショット/竜の波動
@ラム 飛び跳ねる/飛び膝蹴り/アイヘ/守る
(@ラム 電撃嘴/ドラゴンクロー/燕返し/10万馬力)
日本一決定戦予選で使用した構築。変わった構築から着想を得ており、またあまり起こらない「6匹目の枠にエースを入れる」構築経緯となった。共同制作者のボウズさん(@bouzu_0273)の好みが色濃く出た鬼のサイクル構築である。経緯や個体紹介などは上の記事に書いてある。
とにかくグラスシード欠伸カビゴンが強すぎた。威嚇+グラスフィールドの回復も相まって1試合で複数回一致格闘技を受けきることもよくある。ダイサンダーやダイフェアリーに合わせて下からアイアンローラーを決めダイマポケモンを強引に夢の世界に引きずりこむ。あまりの耐久力の高さと欠伸の処理のため挑発の的にはなってしまうが、その後の地割れ連打は相手には複数回打たれることを止めるすべがないため放置すらも許さない。
この構築も納得できる完成度になったため構築記事を書いたものの、自分のサイクル戦に対する適性のなさから大した結果は出せなかった。サイクル戦が得意な人が羨ましい。ただ、この構築を使うにあたりそこそこの試合数を積んで練習したのが他の構築での立ち回りに生きていると感じたので、普段使わない構築にも触ってみるよう意識するようになった。
7. S8(7月)
ドラパテラキ
使用期間:S8前半(7月上旬)
実績:S8瞬間11位レート1996
@命の珠 アロー/ゴーストダイブ/空を飛ぶ/ダイビング
@襷 岩雪崩/インファ/ストーンエッジ/守る
@フィラ フレドラ/鬱憤晴らし/猫騙し/捨て台詞
@チョッキ グラスラ/ウドハン/はたき落とす/猫騙し
@輝石 トラアタ/10万/トリル/自己再生
@メタルコート バレパン/蜻蛉返り/ダブルウイング/剣の舞
(@リンド ハイボ/ハイドロカノン/ムンフォ/守る)
鎧の孤島解禁後すぐに作った構築。新登場の3闘の袋叩きがやはり注目されると考えたのですぐさま叩き偽装ホロウビートにした。最終的にはこの形の方が主流になり、また日本一決定戦本戦でこれと全く同じ並びの構築がいくつも上位に入っていたので、この形をシーズン開始直後に組めたのはかなり自信になった。同じく新登場のポリ2とハッサムも使ってみたくて採用したが、どちらも予想以上の活躍を見せた。ただしばらくしてハッサムはアシレーヌにポジションを取られてしまった。
地味にこの構築が剣盾始まってからS12で2000超えを達成するまでの最高レートであった。1990を超えると技の命中率が下がる仕様でもあるんですかね。つくづく自分はあと1勝という場面に弱い人間だと痛感した。
ドラパバンギアーマーガアスタン
使用期間:S8後半(7月下旬)
@命の珠 アロー/ゴーストダイブ/空を飛ぶ/守る
@鋭い爪 マジシャ/熱風/この指/守る
@襷 岩雪崩/馬鹿力/バクア/挑発
@イトケ フレドラ/嫉妬の炎/猫騙し/捨て台詞
@タラプ ブレバ/アイヘ/ビルド/羽休め
@バコウ ヘド爆/胞子/怒りの粉/守る
今までビート系やスイッチのような予め決めてるやりたい事をごり押しで通すような構築ばかり使っててスタン系を使わなかったので、大会等が(予選抜けられてないため)なく暇なこの時期に触ってみることにした。威嚇+ビルドタラプアーマーガアがかなり強いと感じていたので使っていたが思いのほか勝てていた。威嚇役のガエンはPJNOでのじーんさんの構成をほぼそのまま流用した。じーんさんの構築は調整とかかなり細部まで考えられていてめっちゃ好み。ただの大ファンです。
この頃日本一決定戦本戦に向け出場者は調整を進めており、出場しない僕はその練習相手として片っ端からフレ戦した。この構築では7人11戦と対戦したが、戦績は9-2だった。本戦に出られないことを再び後悔するようになってしまった。ランクバトルでもそこそこは勝てていたものの、構築自体はあまりしっくり来ない感じがしていて順位もそこまで上げる気にならないままシーズンを終えてしまった。
8. S9(8月)
サザンテラキビート(サザンドラビート ver.1)
使用期間:S9(8月)(シーズン最終日除く)
@命の珠 悪の波動/流星群/大地/ラスカ
@白いハーブ 岩雪崩/インファ/挑発/守る
@襷 追い風/ムンフォ/袋叩き/手助け
@眼鏡 オーバードライブ/ヘド爆/バクア/守る
@帯 リフスト/ヘド爆/大地/守る
@木炭 噴火/熱風/大地/ボディプレス
公式大会も終わり対戦に対するモチベーションが無くなりがちになると考え、S9はサザンドラを軸にして満足のいく構築を作ろうと試行錯誤していた。サザンドラをアタッカーとして考えるなら、サザンドラの特性上相手の上を取り続けることで真価を発揮すると考え追い風ビートを使おうと決意。久々にエルフーンと和解しようと試みた。
サザンドラの天敵であるフェアリーで当時の環境トップにいたのはキッス・エルフ・アシレの3匹。この構築は3匹にしっかりとメタを張った構築となった。テラキオンの袋叩きコンボを決めてもテラキオンでダイマを切らない立ち回りをすることが強いのではないかと考え袋叩きと手助けを両立させた。処理が面倒なガエンやキッスを倒してしまえば裏のサザンドラで大暴れできた。HBのコータスが流行りではあったが、ちゃんと立ち回れば追い風構築以外のドラパエスバあたりは簡単に勝てたのでトリル対策も兼ねて火力を重視した。
思いのほか勝つことが出来、シーズン終盤でも瞬間30位以内ぐらいまでは上がることが出来た。しかし、やはり僕はエルフーンのような火力も耐久もないポケモンは使いこなすことが出来ず、勝率は安定せず最終日前に順位を大きく落としてしまった。エルフーンを使うコツってあるんですかね。
サザンウォーグルビート(サザンドラビート ver.2)
使用期間:S9最終日(8/31)・第2回SPLオン(9/5)・ポ2ダブル杯(9/20)
実績:S9最終110位・SPLオン全勝優勝・ポ2ダブル杯準優勝
@命の珠 悪の波動/流星群/大地/ラスカ
@スカーフ ブレバ/ギガインパクト/インファ/追い風
@眼鏡 ワイフォ/マジフレ/ハイボ/この指
@鉢巻 岩雪崩/地震/岩石砲/炎のパンチ
@磁石 オーバードライブ/ヘド爆/バクア/守る
@サイコシード ワイフォ/マジシャ/マジフレ/トリル
僕が作ったサザンドラ軸では最高傑作となった構築。最終日直前にサザンテラキビートで順位を大きく落とし、最終日になっても試行錯誤とそれによる順位低下が続き、最終日の日付が変わり9/1になった時点で6500位程まで転落していた。来シーズンからはルールが上位制限ルールになるため、今期は諦めてその考察でも始めようかと思ってた矢先にスカーフ追い風ウォーグルを思いつき、慌てて育成し対戦を始めた。
この構築の基本選出はウォーグルイエッサン+サザンドサイである。初手はスカーフ追い風+眼鏡ワイフォを叩き込む。この時主に起こる状況としては以下の2つになる。
1.ウォーグルが倒される
→サザンドラでダイマを切り追い風下でサザンイエッサンのダイアークビート
2.イエッサンが倒される
→ウォーグルでダイマを切ってウォーグルドサイのダイジェットビート
このように強力かつ場が整っているビート展開を2種類相手の行動によって使い分けて展開出来るようになっている。ダイマエースであるサザンウォーグルどちらも浮いていてドサイの地震を受けない点、イエッサン♀がサポート型としか考えられないため想定外の火力を飛ばせる(ポリ2や無振りダイマドラパを確2に押し込むほどの強さ)点など4匹のかみ合いが素晴らしかった。基本選出がスカーフ眼鏡鉢巻珠持ちという火力特化すぎる並びとなったが、それだけに破壊力は凄まじく2、3ターンで降参をもらうことばかりであった。
最終日の日付が変わった後に構築が完成し、結局ランクバトルでのこの構築の使用時間が8時間だけという自分でもよく分からない状況になってしまったが、7000位近くだった順位が連勝に次ぐ連勝で2桁に入るほどまで上がった。もちろんここまで尖った構築では全く対応できない構築も存在するため無理な試合もいくつかあったものの、再三述べているようにパワーの低いポケモンの非採用という僕の好みの要素が詰まっていて使っていてとても楽しかった。
シーズンが変わりルールが変更された後でもこのシリーズ5ルールでのオンライン大会や仲間大会が数多く開かれていたので参加していたが、上記の2大会で上位に入り、その他仲間大会も3つほど3位以内に入るなどこの構築のBo1性能の高さ(初見殺し要素の強さ)が際立っているという証明が出来た。Bo3でも実はそこそこは勝てるから初見殺しは許してほしい。初見殺し楽しい。
9. S10∼11(9・10月)
アローミトムビート
使用期間:S10(9月)
@鋭い嘴 暴風/熱風/追い風/挑発
@ゴーグル ドロポン/エレキネット/シャドボ/悪巧み
@命の珠 暗黒強打/インファ/燕返し/見切り
@食べ残し ハイボ/瞑想/身代わり/欠伸
@メンハ エナボ/胞子/怒りの粉/守る
リンダマンさん(@lindaman_poke)と構築を考えて出来たもの。ファイアローがかなり数を増やしたこのシーズンで、ファイアローに強いファイアロー入りの構築が完成すれば一番強いのではないかという考えが一致しこの形になった。アローの追い風に対しダイジェット+S操作技(エレキネット)をすれば必ず次ターン上を取れること、ゴーグル持ちの水・電気タイプがモロバレルの妨害を受けずに隣を殴れて強いこと、ダイジェットウーラオスが予想より強いことを考え構築が完成した。リンダマンさんとの考察かなり深い話が出来て楽しいんでまたやりたいですね。また通話誘ってください。
結論としては、正直そこまで強くなかった。というよりも僕が使えない並びだった。やはり際立ったのがファイアローの火力・耐久のなさで、こういったポケモンを使うのが苦手な僕はどうしても使ってて馴染まなかった。途中こご風ゲンガーを使ってみたりもしたが、そもそも僕が耐久ペラペラのビート構築を使うのがかなりしんどかった。
ポリZシュバルゴスイッチ
使用期間:S10∼11(9・10月)
@シルクのスカーフ トラアタ/悪の波動/トリル/守る
@スカーフ 水流連打/インファ/蜻蛉返り/岩雪崩
@バンジ 熱風/バクア/神速/守る
@襷 エナボ/胞子/怒りの粉/守る
@輝石 ナイヘ/トリル/手助け/痛み分け
@命の珠 アイヘ/メガホ/シェルブレ/インファ
僕が好きなポケモンの1匹にシュバルゴがいる。このポケモンは僕はほとんどのシーズンで使おうとするぐらいには強いと思っている。タイプ優秀で種族値が美しすぎるし5世代ダブルをやっていた時はサザンクレセグロス使いの僕にとって化け物だと思っていた。
コータスがいなくなったこのルールではトリルエース最強は間違いなくこいつだろうと構築を組んだ。この時優秀なこの指持ちであるキッスとイエッサンがいなくなり、トリル対策として挑発持ちが大量発生していた。そのためトリルを警戒されずに張るために、ダイマエースとして環境で暴れていたポリZを使ったトリル構築を考え、この並びにした。
この構築を作った時完全に自作した構築としては相当完成度高いと思っていたが、なんとこの構築を作った翌日、ポケモンワールドカップでSNOWさんがたまたま全く同じ並びを使っていて声が出るほどびっくりした。後日SNOWさんはそのまま瞬間1位を獲得していたので、自分の考えがまたしても正しい方向だったのだと感じて嬉しくなった。まあ僕は下手なんで1桁にも行けなかったんですけど。誰か僕にポケモン教えて下さい。師匠と呼ばせて頂きます。
サザントドンスイッチ
使用期間:S10∼11(9・10月)
@命の珠 悪の波動/流星群/大地/放射
@ラム アイヘ/ブレバ/追い風/挑発
@バコウ 熱風/虫の抵抗/怒りの粉/守る
@オボン 濁流/大地/自己再生/守る
@襷 マジシャ/サイキネ/トリル/守る
@チョッキ 岩雪崩/地震/ヘビボン/馬鹿力
挑発持ちとバレルが多すぎるこの環境でトリパを作ろうとしてこんな形になった。結局サザンとアーマーガアが強くてスイッチ寄りになってしまった。この環境なら襷守るブリムオンがトリルを最も安全に張れるだろうと考えて採用。対リザ最終兵器としてチョッキギガイアスという1点メタポケモンを採用したが、サザンドラ+αでリザには勝てると分かりあまり活躍しなかった。
この構築自体は全く強くなかったが、これをボウズさんに持っていって色々話しているうちにコントロール系の強い構築に大改造されていた。原型は少ししか残ってなかったから最早改造ですらないかもしれない。そこそこ勝てていたようなので僕も考察しようと思ったが、その時には既にバトルレジェンドと次シーズンのことで頭がいっぱいで全くモチベーションがなかった。
10. バトルレジェンド(10/16∼10/18)
日向雨ソルガレオ
実績:バトルレジェンド最高1779
@ボタン 影打ち/鬼火/先送り/雨乞い
@スカーフ 熱風/暴風/ソラビ/地均し
@木炭 噴火/放射/ボディプレス/守る
@襷 水流連打/インファ/アクジェ/雷パンチ
完成度も高く、また自慢のギミックまで仕込んでいるお気に入りの構築。下の記事から細かい内容や構築経緯が読める。驚異の14000字。
単体性能最強と信じて疑わない弱保ソルガレオを150%の力で暴れさせようと考えて組んだ構築。この構築に関して話したいことは全部そのまま記事に垂れ流したが、やはり強調しておきたいのが雨乞い入り晴れパであることとワイボソルガレオ+ヤミラミの組合せ。構築が完成したときは自慢の構築すぎて笑いが止まらなかった。
大会が始まると怒涛の連勝を重ね26戦終了して23勝3敗レート1779となり、上位入りはもちろんマッチング次第では1位まで狙えると思っていた(実際は1位の戦績が29-4だったので近くまでは行けそうだったのかな)。しかし、ここから悪夢の7連敗。その後も勝ちが続かずそのままレートは溶けていった。本当にメンタルが弱すぎる。自分にはポケモンは向いてないのではないかと考えたぐらいで、これがINCだったらほぼ間違いなくswitchを捨てていた。それぐらい落ち込んだ。
<おまけ>S12(VGC2021)
路傍の石スタン
使用期間:S12(11月)
実績:S12最終22位レート2013
@命の珠 燃え上がる怒り/暴風/悪巧み/守る
@磁石 10万/エレキネット/リフレクター/嫌な音
@チョッキ 地震/空を飛ぶ/岩雪崩/馬鹿力
@襷 リフブレ/スマホ/聖剣/見切り
@シュカ 聖炎/神速/バクア/地均し
@弱保 岩雪崩/地震/ドレパン/守る
最終22位でした
— grand (@take_grand) 2020年12月1日
使用構築は路傍の石ビートです
#ポケモン剣盾 #NintendoSwitch pic.twitter.com/tkjbSgYw7x
(ツイートではビート系と書いてあるけどスタン寄りの構築だと思う)
冠の雪原が解禁されて最初のシーズンで結果を残せた構築。剣盾初のレート2000超え、リバティノート圏内入り。構築記事は投稿しないけど。
現ルールであるこのルールのダイマックスは火力補助のある霊獣ランドロスと壁、特にリフレクターを張った状態のガラルファイヤーが強いと考えていて、それらを同時にサポートできるポケモンとしてリフレクター嫌な音レジエレキを採用した。この3匹がいればトリルブリザポス以外のほぼ全てのダイマアタッカーに殴り勝てると思い、ブリザポスとファイヤーミラー対策としてレジロックを採用した。
この思惑は結果的にかなり当たっていてどのポケモンも素晴らしい活躍を見せてくれたが、特に活躍したのがシュカエンテイだった。確実に行動したい相手がグロス・ブリザポス・バナだったのでシュカがよく発動し、火力耐久共にそこそこあり終盤の詰めに使え、また特殊アタッカーにはバクア、物理には聖炎で牽制し、襷等の狩り残しを神速で倒し、さらに地均しが襷潰し兼S操作として予想以上に役立つといったように痒いところに手が届く便利屋ポケモンとして大活躍してくれた。
実はこのシーズン、僕はポケモン以外のこととの両立が上手くいかずあまり対戦が出来ていなかった。そのため練習不足を危惧した僕はシーズン最後の3日間で300戦すると決意し、サークルのDiscordサーバーにて全試合配信した。しかし初めの2日間は全く勝てず、構築も迷走し勝率は5割程度、順位も4~5桁を彷徨う散々な状態だった。その後最終日になり構築を組みなおそうと考えた結果この形に落ち着き、6000位程だった順位は1日にして2桁前半にまで上昇した。2000達成はめっちゃ嬉しくて深夜のDiscordで大騒ぎしてた。300戦もやって精神が壊れていたからかもしれない。続けて300戦やろうとすると人間らしい生活は全く送れなくなるのでやめた方が良いです。僕はまたやるけどね。この前150戦配信はやった。
最終日まではドラパが強いと信じてずっと使ってきたが、急激に数を増やしたポリ2がきつすぎてやめたのが正解だったようだ。でも多分ドラパは強いからまた考えたい。
ちなみに、この構築はまだ未完成だと僕は思っている。欠陥が残っているものの上手く組んでやれば対処できると思っているからである。自分の中で納得が出来ていないためリバティノートには構築記事は投稿しない。嬉しいし折角なら載せたいけどね。でも結果は残せても自分が納得できない構築の記事は書けません。逆なら全然書きます。てか今まで書いた記事の構築自分で1つも結果残せてない。ポケモン記事ライターの方が向いてるかもしれない。
さらに余談だが、S12の上位構築を眺めるとエンテイとカミツルギは僕より上位では使われていなかったらしい。環境的に向かい風なツルギはともかく、エンテイは強いのでもっと採用数が増えても良いと思っている。ツルギとエンテイはどちらも好きなポケモンなのでこの結果は嬉しかった。エンテイ全一の男と呼んでくれ。
あとがき
本記事は15000字を超える大作となりました。ただの自分の振り返りをここまで読んでくださり本当にありがとうございます。
自分用の備忘録として昨年の僕の主なポケモン活動をほとんど全て書き記したので、これを読めば僕がいつもどんなことを考えているかが分かってしまうかもしれません。上手い人なら「こんなことしてるからこいつは弱いんだよ」と思われるかもしれませんね。
ポケモンに限らず、どんな分野でも先駆者や強者の方々が口を揃えて言うのが「練習量がほとんどそのまま実力に反映される」です。僕程度の練習量ではまだまだ上位の方々の足元にも及ばないと思っているので、これからも精進したいと思います。その際に忘れないよう僕は記録を常に取っているので、またいずれこのような形で残すようにしようと思います。
ちなみに、僕は人と会話しながら対戦するのが好きなのでよくサークルのDiscordサーバーで配信をしていますが、YouTubeやツイキャス等では配信していません。配信環境自体はあるのでいつでも出来るのですが、コメントを拾いながら話すのと実際に会話するのとでは全然違ってやりにくいのではないかと思っているからです。自分の雑なプレイングを不特定多数の方に見せるのが申し訳ないという気持ちもあります。ただ、キャスやYouTubeで配信してほしいといった要望をいくつか頂くので、もう少し要望が来たら考えようと思います。期待はしないでください。
繰り返しになりますが、とても長い記事であるこの記事を読んでくださってありがとうございました。
記事内容についての質問は僕(@take_grand)のDMで聞いていただければいつでもお答えします。また、意見や改善点等ありましたら是非教えていただきたいです。