日向雨ソルガレオ
どうも、grandです。
今回はバトルレジェンドで使用した構築についてその経緯とともに紹介したいと思います。
優れた成績を残したわけではありませんが、そこそこ面白い構築が出来たと感じているので最後までお付き合いいただけると幸いです。
戦績
メイン 最高1779 最終1692 44戦30勝14敗
〇〇〇〇✕〇〇〇〇〇〇〇✕〇〇〇〇✕〇〇〇〇〇〇〇〇✕✕✕✕✕✕✕〇〇✕〇〇〇✕〇〇✕✕
サブ 6戦6勝0敗
トータル 50戦36勝14敗 勝率72%
バトルレジェンド
— grand (@take_grand) 2020年10月18日
最高1779最終1692
1度沼に嵌ってから抜け出せなくなりました
相変わらずじんかけに弱すぎる男
構築は晴雨2天候ソルガレオです
自慢の構築なので興味ある人がいれば記事書きます#ポケモン剣盾 #NintendoSwitch pic.twitter.com/f4DY3rtgYy
序盤こそマッチング運も相まってかなり調子よく勝ち進めたものの、最終日にまとめて対戦しようとしたせいなのか終盤集中を大きく欠いて連敗続きになってしまいました。構築はかなり強いと感じていたので自分の心の弱さと対戦における心構えの不足を痛感する結果となりました。
8連勝からの7連敗は情緒不安定すぎる
構築経緯
(1)伝説枠:ソルガレオの採用
バトルレジェンドが発表されてすぐに考察を始めたのはザシアンでした。非伝説ポケモンのほぼ全てを殲滅することが出来、さらにダイマックスエースを他に立てることが出来るので強いことは明白でした。しかし、ザシアンを採用するとザシアンミラーがとてもきつく、構築相性がそのまま勝敗に直結してしまうと考えました。特に本番前の仲間大会で大流行した晴れザシアン構築はとても強力な一方ミラーがとても不毛で、立ち回りで勝つかミラー用の秘密兵器を仕込むかになってしまい勝率が安定しないと感じました。ミラーに対する強力な回答を用意出来たザシアン構築が上位に来ると予想はした(実際優勝構築や上位構築には晴れザシアン構築に滅法強いものが多かった)ものの、僕はそのような構築作りも安定した立ち回りも出来ないと思っていました。伝説ポケモンの入手難易度から考えても本番はザシアンやザマゼンタ、ムゲンダイナの採用が増えると思い、ミラーの多発が予想できたのでザシアンの使用を早々に止めました。
次に考え始めたのは環境に多いであろうザシアン(ザマゼンタ・ムゲンダイナ)に強い伝説ポケモンです。すぐにソルガレオを考え始めました。Aが高くタイプも優秀でSもそこそこあり威嚇に強いアタッカーという無二の性質を持つこのポケモンが弱いわけないと思いました。特にこのポケモンの強さはその耐久力にあります。ダイマックスアタッカーとしてザシアン等非ダイマ伝説+ダイマックスアタッカーを相手するためには一定以上の耐久力が必須と考えていましたが、このポケモンはダイマックスすればあらゆる攻撃を耐えることができます。具体的には無振ダイマソルガレオに対し、
・A172ドラパルトの+1ダイホロウ…70.5%~83.2%
・A168エースバーンの珠キョダイカキュウ…73.5%~87.0%
・C202レシラムの珠ダイバーン(130)…83.4%~99.2%
このように一度ダイマックスしてしまえば無類の耐久力を誇り、さらにダイスチル・ダイアースで耐久力を上げることで要塞化することができます。特性のおかげで能力低下も受けないためダイマックスエースとして申し分ない性能を持っていたので、このポケモンを採用することにしました。
(2)スカーフ地均し+弱点保険
ソルガレオを使うにあたって最も強いと考えたのはスカーフ地均し+弱点保険ギミックでした。ソルガレオのSが下がらない性質上このギミックがあればザシアンやエースバーン、マーシャドー等ソルガレオより速いポケモン達を一方的に倒すことが出来、ルナアーラやウーラオスとの同速勝負を回避しつつファントムガード・襷もケアできます。この分かりやすく強いギミックを使おうと、地均しが出来るポケモンを探し始めました。考察したポケモンは以下の通りです。
<利点>
・型破りでドラパルトにも強い
・ザシアン・ソルガレオへの打点(地面技の通りがとても良い)
・岩技(特に岩石封じ)でリザにも戦える
<欠点>
・火力不足(陽気だと10万馬力でザシアンを倒せない)
・襷じゃないと単体性能が低い
・スカーフ陽気ウーラオスを抜けない(詳しくは後述)
<利点>
・ザシアン・ソルガレオへの打点
・晴れ下なら強力な削り要因になる(ダイマックスしても超火力)
・スカーフウーラオスを上から倒せる
・素でソルガレオを抜いている(最悪スカーフじゃなくても良い)
<欠点>
・ソルガレオ+晴れの組み合わせが悪い(晴れミラーどうするんや)
・晴れパでない非ダイマリザは単体性能が不安
<利点>
・スカーフウーラオスを上から倒せる
・素でソルガレオを抜いている
・サポート性能も高い
<欠点>
・ザシアンに弱い
・火力不足
・まともな全体技がない
<利点>
・ガオガエン・地面タイプに強い
・スカーフ地均しを読まれにくい
・耐久が高く突破されにくい(水タイプが強い環境)
<欠点>
・そもそもザシアンを抜けない(笑撃の事実)
・明確に仕事をする場面がない
(ガエンには警戒され地面タイプに殴り勝てるわけでもない)
僕が考えたのはこれらのポケモン達です。どれも試しに使ってはみたもののそれぞれの弱い点が浮き彫りになり、しっくりきませんでした。しかしスカーフ地均しギミック自体はとても強力だと分かったので、これ自体は採用を決めポケモンの決定は保留にしました。
(3)ヤミラミとの出会い
弱点保険起動の相方を探していると浮き彫りになったのが「リザードンがとてもきつい」ことでした。特に晴れザシアン構築に対してはリザードンの処理とザシアンの処理を両立するのがとても難しく、単純な砂パ(バンドリ等)ではザシアンの餌にされてしまいます。また雨パ(ニョロトノ・ペリッパー始動)は一見晴れパに有利なもののサマヨールとコータスを組み合わせられると天候を取られてしまい、こちらはソルガレオをダイマックス出来ないと構築パワーで大きく劣るためあまり強いとは言えないと感じていました。
リザードンに勝てないとお話にならないことから対晴れパを考え、ヤミラミに辿り着きました。今までこのポケモンを使ったことがなく初めは適当な思い付きでしかありませんでしたが、使ってみるとこのポケモンがソルガレオのサポートとしてとても仕事が出来ることが分かりました。このポケモンの利点と欠点は以下の通りです。
<利点>
・雨乞いでソルガレオの弱点を消せる
・先制雨乞いがキュウコン・コータス始動晴れに対して圧倒的に強い
・日本晴れエルフーンより後に雨乞いが打て、追い風に対しても先送りが強い
・猫騙しや悪戯心挑発が無効
・鬼火がザシアンやソルガレオ、ドラパルト、地面ポケモン等に刺さる
・影打ちで上から弱点保険を起動できる
・猫騙しやサイドチェンジ、トリック等で相手の行動を制限できる
<欠点>
・火力が皆無
・悪タイプに弱い
・サイコフィールド下で仕事があまり出来ない
このように出来ることがとても多く、場面によって使い分けられるのでかなり強力です。特に晴れザシアン構築に対して、雨乞いでリザードンを、鬼火でザシアンを簡単に止められるため相当強いメタになると考えました。これはソルガレオに一般的に強いとされるレシラムに対しても有効に働きます。
欠点の1つ目である火力は、今回のような伝説戦ではあまり気になりませんでした。そもそもこの構築はソルガレオでダイマックスをして2.5~4体倒していくプランで戦います。そのため構築全体のパワーはほとんど全てソルガレオが握っていると言っても過言ではありませんし、受けられるポケモンがほぼ存在しない以上この戦い方が成立します(これは他のダイマ伝説ポケモン全てに当てはまると思います)。そのため基本選出の1匹の火力が皆無でも全く問題にならず、むしろエースであるソルガレオの突破力・安定性が格段に上がるためとても強かったです。欠点の2,3つめに関しての対策は後述しますが、いずれにせよこのポケモンがソルガレオの相棒としてとても優秀であると分かり、基本選出として採用することにしました。
構築:+スカーフ地均しポケモン
(4)水ウーラオス雨構築
・ゴースト伝説(+)
これらのポケモンに対して取り巻きまで考えるとソルガレオだけでは処理が難しく、他にどうしても打点が欲しくなりました。雨乞いとのシナジーも欲しかったので初めはすいすいアタッカー達(キングドラ・ルンパッパ・ガマゲロゲ等)を考えましたが、これらのポケモンがダイマックスしにくい点(ソルガレオが非ダイマで強くない)やヤミラミの雨乞いが分かりやすくなる点を考え止めました。
そんな時構築相談をしたリンダマンさん(@lindaman_poke)にアドバイスされ採用したのが水ウーラオスとガオガエンです。水ウーラオスはこの環境では採用率が高くなくあまり警戒されませんでしたが、雨下の水流連打が終盤のスイーパーとしては破格の性能でした。ソルガレオが残しやすいガオガエンを安定して倒すことが出来るのも優秀であり、また悪・地面ポケモンを楽に対処することが出来るようになります。雨エースを名乗っても文句ないほどの活躍でした。
ガオガエンはヤミラミの鬼火が入らない悪タイプやサイコフィールド下で威嚇を撒くことが出来、さらにエスパー・ゴースト系に滅法強いため非常に優秀でした。最メジャーポケモンのため対策はされていますが、それでも耐性・耐久が優秀なため十分に活躍してくれました。同様の役割を持てるポケモンにズルズキンもいますが、ウーラオスが水だとばれてしまう点や威嚇を入れたザシアンに1発で倒されてしまう点が気になり採用を見送りました。
この2枠はあまり深い考察なく採用しましたが、使ってみると対戦中必要だと感じた点ほぼ全てこの2匹で解決してくれたので、間違った選択ではなかったように思います。アドバイスをくれたリンダマンさんにこの場を借りてお礼申し上げます。
構築:+スカーフ地均しポケモン
(5)雨時々晴れ
ここまで採用したポケモン達ではどうしても勝てなかったのがトリックルーム系統です。トリル構築はトリルを伝説ポケモン()で張ったりサマヨールやポリゴン2で張ったりと多様なうえ、サポートポケモンとしてヤミラミの天敵イエッサン♀もいることが多いためトリルを防ぐことは困難でした。ガオガエンが多少これらのポケモンに強かったり、ヤミラミの鬼火や先送りである程度カバーは出来るものの全く安定しませんでした。ただしトリルアタッカー自体は非トリル下であればソルガレオ+αで十分戦えるので、相手のトリルを抑制できるようなトリル下で強いアタッカーが必須だと考えました。考察したトリルアタッカーは以下の通りです。
<利点>
・水・地面がともに環境に刺さる
・ダイマックスするとザシアンに倒されにくい
・雨乞いとのシナジーあり
・対雨パに強い
<欠点>
・水ウーラオスの機能が停止する
・ダイマックスしないと火力不足
・コータスの欠伸がきつい(この構築はサイクル出来ない)
・サマヨールを突破できない
<利点>
・ガオガエンに圧倒的に強い
・環境に刺さる地面ポケモンに対し強く出られる
・ダイマックスするとザシアンに倒されにくい
・雨乞いとのシナジーあり
・(一応ダイフェアリーで欠伸対策が出来る)
<欠点>
・トリルキラーとしてはSが少し高く抑止力になりにくい
・サイコフィールド下ではネクロズマに突破される
・サマヨールを突破できない(ダイマしてようやく大きく削れる程度)
<利点>
・ダイマックス時の火力・耐久がとても高い
・地面タイプが環境に刺さる
・晴れ構築(リザ系統)に強い
・ダイサンダーで欠伸対策が出来る
<欠点>
・非ダイマ時全く強くない
・トリル下でないとザシアンに勝てない
・威嚇がきつい
・不意の草技がきつい
<利点>
・ダイマックスせずとも高火力
・伝説トリルエースポケモン全般に強い
・対雨パへの天候切り返しになる
・欠伸でトリル下での攻めを遅らせられる
・耐久が高く非トリルでも仕事が出来る
<欠点>
トリル対策としてはトリル系統(トリル+サポート選出)にもスイッチ系統(ザシアン等アタッカー+トリル要員)にも全て選出出来るようにしておきたいという僕の我儘を叶えるため探し続けた結果、現状の構築とは全く噛み合わなさそうなコータスしか該当しませんでした。もちろん現状の構築との相性は最悪で、採用するかとても悩みました。
しかしここで想定していなかったシナジーに気が付きました。それはここまで保留にしていたスカーフ地均し役のリザードンです。スカーフリザードンの欠点は晴れが搭載された構築ではほとんどなく、かなりの活躍が期待できます。リザコータスと雨乞いが両立していることには違和感しかありませんでしたが、他のトリル対策が思いつかなかったのとリザードンの晴れ下でのスペックの高さから試してみることにしました。使ってみると、以下のようなことに気が付きました。
・コータスはトリル対策の決定版
・リザードンの晴れ熱風1発であらゆるポケモンがソルガレオの射程圏内に入る
・雨下でも暴風を連打できるリザードンは強い
・晴れミラーに対し一方的に優位を取れ、かつそれを想定されない
・キョダイリザードンへの警戒を常に相手に強要できる
・コータスとヤミラミ(雨乞い)の両立はそれほど難しくない(両選出がそもそも少ない)
このように予想以上に雨ソルガレオとリザコータスが噛み合うことが分かり、また相手によって戦い方を天候と共に変えられることに他の構築にない強さを感じたので採用することに決めました。
以上で構築の6匹が決まりました。
日照り中に雨を降らす事が多い構築なので日向雨ソルガレオと名付けました。
個別解説
ソルガレオ メタルプロテクト
持ち物 じゃくてんほけん
陽気 212-189(252)-127-×-110(4)-163(252)
A:耐久力は元々十分にあるため火力全振り
S:最悪ミラーやウーラオス、ルナアーラと同速勝負出来るよう最速
S-1スカーフウーラオスは最速なら抜ける
この構築の絶対的エース。選出率100%・ダイマックス率99%でほぼ全試合の勝敗をこのポケモンに委ねた。前述の通り耐久力はダイマックス技と合わせれば凄まじく、ダイマックスが切れた後相手の一致弱点ダイマックス技を耐えきることもしばしば起こる。ちなみに本大会では50戦全てでダイマックスを切ったがダイマックス中に倒された事は一度もなかった(リザードン以外にダイマ中狙われるポケモンではないので当然かもしれないが)。ダイマックス中に基本的にこのポケモンがダイマックス中2~3匹、ダイマックスが切れてから1~2匹倒してゲームエンドにすることを目標に動きます。実際そんな化け物じみたことをやってみせるのがこのポケモンの恐ろしいところ。ただし弱点保険を起動できても他の伝説ポケモンと違い極端に攻撃力が高いわけではないので、確実に弱点を突いて1匹ずつ倒すことが大切です。
メインウェポンにしてダイスチル媒体となる必須技。地震でのダイアースと合わせて相手を倒しつつ要塞化しましょう。
じしん
ダイアース媒体となる必須技。環境的に地面技の通りが良いのでかなり打つ機会はあった。元技の地震も貴重な全体技として多用しました。特に弱点保険起動→地震の動きは対トリルや後発で出したときに行うため、地均し要員は浮いているポケモン(リザードン)を採用しました。ちなみにヤミラミは弱点保険地震をしっかり耐えるので影打ち+地震も場合によっては打ちます。
ソルガレオ影のメインウェポン。環境的に電気タイプの通りが良くなりやすく、また呼ぶリザードンや処理しにくい水タイプを処理できるほか欠伸等の催眠耐性としてとても優秀なため、今大会の上位構築でも採用されているものが散見されました。しかしこの構築ではさらにシナジーがあります。それはサイコフィールドを書き換えることでヤミラミの行動が通りやすくなることです。イエッサン♀をこれで倒しつつフィールドを変えることでヤミラミが自由になり、結果的にソルガレオが止まらなくなる試合がとても多かったです。ヤミラミの行動回数がそのままこのポケモンの破壊力に直結するため、とても強力でした。
タイプ一致ではあるものの採用を悩んだ技。鋼技と合わせた範囲は広く、またサイコフィールド下でのダイサイコはとても強力ですが、ヤミラミとの相性の悪さが気になりました。しかし他に採用したい技がなかったのと、ヤミラミでなくリザードンと組ませることも多かったため結果的に採用しました。フシギバナやマーシャドー、水ロトム等打つべき場面は多かったので悪くはなかったです。
その他の技候補
・まもる…ダイマックスポケモン御用達、ではあるもののこの構築のソルガレオはダイマックス中に致命傷を負うことがほぼ皆無であり、またほぼ全ての試合で初手ダイマックスさせ殴り続けることを念頭に置いて戦ったので守るやダイウォールを使用したいと思う場面はなかったです。
・トリックルーム…相手の追い風やトリルへの切り返しに使えるかとも考えました。しかし追い風にはヤミラミ、トリルにはコータスとガオガエンが強く出られたため技範囲を切ってまで採用する気は起きませんでした。
持ち物 だっしゅつボタン
のんき 157()-80(個体値0)-132(196)-×-93(60)-49(個体値0)
かげうち あまごい おにび さきおくり
H:耐久力全振りのため
A:タイプ一致技による弱点保険起動のため一応個体値を下げた
B:11n 受ける技のほとんどが物理技のため多く割いた
D:残り
S:晴れ構築で日本晴れヤミラミと当たることを想定して最遅
特にソルガレオを自由に動かす潤滑剤。火力増強にS操作、耐久力の補助とソルガレオでの全抜きを完璧にサポートする。構築の並び上絶対に読まれない雨乞いにより数多の晴れリザードン、エースバーン、レシラム等がソルガレオの弱点保険起動の餌となりました。またサイドチェンジや猫騙し、日本晴れ、トリック、挑発等様々な技への警戒を強要するため相手の行動がぶれたり弱気な行動を取られることが多く、試合を有利に進めることが出来たと感じています。前述の通りサイコフィールド下では雨乞いと弱保起動しか行動できないため、ヤミラミが必要な場合は先にダイサンダーを打って場を作ってやりましょう。ヘイトを溜めやすいポケモンではあるものの、ソルガレオの隣でダイスチル・ダイアースを受けたり鬼火・雨乞いの影響でダイマックス技を平然と耐えることが多かったです。持ち物の脱出ボタンは攻めのテンポを切らさず裏のウーラオスやリザードンに繋ぐために採用しました。また、ヤミラミ始動天候パの天敵であるスカーフ蜻蛉返り→天候要員の着地に対してもヤミラミが受けると相手を逃がさず雨乞い→ウーラオス着地とこちらの理想ムーブが決まります。相手に襷のケアとの択を強いることが出来るためこれ以外の持ち物は考えられないと思っています。
かげうち
ソルガレオの弱点保険起動用。他の技に意識が行くのか意外とケアされなかったのでほぼ毎回成功した。特に初手ザシアンとの対面では猫騙しor先送り+ダイアースで倒されることを嫌って全員守るから入るので、安全に弱保起動を決めることが出来る。
あまごい
採用理由。ソルガレオの弱点をなくし、ソルガレオを一撃で落とせる数少ないポケモンである晴れリザードンを返り討ちに出来る必殺技。裏の雨エースであるウーラオスの火力増強のため打てる場面は積極的に打ちましょう。構築に後から入ったリザコータスのお陰で最強技になってしまった。
おにび
ザシアン・ソルガレオ・日食ネクロズマ等物理伝説ポケモン全般やドラパルト・地面ダイマアタッカー(ドサイドン等)に刺さる。環境的に状態異常への耐性が薄いためこれを防ぐ方法がほぼ皆無であり、決まればソルガレオを倒されることがなくなるため一発で詰ませられます。
さきおきり
ヤミラミの代名詞。対追い風構築や雨構築に対し活躍してくれました。元々はこれを採用せず、ギミック系を防いだり終盤の詰めに使える猫騙しを採用していました。しかし晴れ構築対策に雨構築が急増し、その対策として採用せざるを得なくなりました。弱保ソルガレオの天敵であるマーシャドーの対策としても必要不可欠なため、結局は採用するべきという判断をしました。
その他の技候補
・猫騙し…前述の通り。使用場面は多かったものの優先順位的に外しました。
・トリック…脱出ボタンを渡すことで無警戒な初手ダイマを破壊できますが、サイコフィールドやこの指のようなサポートが隣にいることが多いため、僕のような無警戒な初手ダイマはしてこないだろうと判断し採用は止めました。
・手助け…腐ることがなくなるので伝説戦では特に強力な技。これも優先順位的に却下。
ウーラオス(れんげきのかた) ふかしのこぶし
※通常ダイマックス個体
持ち物 きあいのタスキ
陽気 175-182(252)-120-×-81(4)-163(252)
すいりゅうれんだ インファイト アクアジェット かみなりパンチ
A:火力が欲しいので全振り
S:悪ウーラオスを殴れるよう最速
雨エース。雨パのエースがすいすいである必要は全くなく、むしろ非ダイマ前提なら最も安定して高火力を出せるアタッカーだと確信している。ソルガレオでは面倒なガオガエンや苦手な悪・地面タイプをまとめて粉砕する。文句なしに強い。
すいりゅうれんだ
メインウェポン。威嚇も壁も守るも貫通するのはずるい。
メインウェポン。晴れ下ではこっちを連打しましょう。
狩り残したポケモンを一掃できる。雨下だとこれも馬鹿にならない火力が出ます。特にセキタンザン相手に重宝します。
かみなりパンチ
水タイプ、特にアシレーヌやギャラドスへの打点として採用。エレキフィールド下で登場することも多く良いダメージが出ました。
その他の技候補
・ちょうはつ… 元々簡易的なトリル対策兼ダイウォール用、と思って採用しましたが、もちろんダイマックスはしない上、元技としても全く使用しなかったので外しました。
ガオガエン いかく
持ち物 とつげきチョッキ
勇敢 201(244)-152(28)-120(76)-×-130(156)-72(個体値V) 余り4
HB:ザシアンのA±0インファイト耐え
バンギラスのA-1ダイロック耐え
A:残り
S:最遅ネクロズマ-1
伝説ルール界の伝説ポケモン。ただこのルールでは受け回しが利かないため前作GSルールほどの制圧力はない気がしています。この構築では耐久力のあるアタッカーとして採用しました。そのため選出は威嚇の刺さりよりもアタッカーとしての刺さりを重視していました。特にソルガレオが苦手なルナアーラや月食ネクロズマの相手を引き受けます。一度月食ネクロズマの手助けダイアースを受けてチョッキ貫通で吹き飛び泡を吹いて倒れたのでDに厚めに振っていますが、珠持ちはちょっときついです。
メインウェポン。晴れフレドラが相当強い。
採用理由となる悪技。鬱憤晴らしやかみ砕くと選択になりますが、ソルガレオや日食ネクロズマのダイスチルを考えてこれを採用しました。どれでも強いと思います。
対ガオガエン・バンギラス・悪ウーラオス用。打つ機会は少なかったがどうしても必要な場面も多かったので採用して良かったです。
このルールではダイマックスするアタッカーが分かりやすく、猫騙しの通りがとても良かったように思います。終盤の詰めやギミック系に刺さるため必須。
その他の技候補
・とんぼがえり…サイクルはしない。
・じだんだ…コータスへの打点。地面技の通りは良いのであると便利だが今回は見送り。
リザードン サンパワー
※キョダイマックス個体
持ち物 こだわりスカーフ
臆病 153-80(個体値0)-99(4)-161(252)-105-167(252)
ねっぷう ぼうふう じならし ソーラービーム
A:ソルガレオの横で地均しを連打することがあるため最低値
C:火力が欲しいので全振り
晴れエース。練習・本番含め唯一ソルガレオ以外でダイマックスを切ったアタッカー(1回)。晴れ下で上から打つ熱風の圧力は凄まじく、強力な削り・終盤の掃討要員になってくれました。雨下では必中暴風を振り回しそこそこの火力と強力な追加効果を上から押し付けます。もちろん地均し役としても優秀で、スカーフウーラオスの上から地均しを打つことで確実にソルガレオがウーラオスの上を取ることが出来ます。地震が効かないため気兼ねなく連打することが出来、さらにソルガレオ→コータス引きから熱風連打orキョダイマックスと展開することも出来るため相手に多くの択を押し付けられます。後発のザシアンに対し上から攻撃できるのが優秀すぎる。
ねっぷう
晴れ展開でのメインウェポン。雑に打つだけで強い。この削りがソルガレオ全抜きルートの布石になります。
ぼうふう
雨展開でのメインウェポン。サンパワーは当然乗りませんが素の威力の高さから十分な火力が出ます。雨下必中と追加効果が偉い。ウーラオスを倒すため晴れ下で気合いの暴風選択を強いられる時があります。
じならし
採用理由技。弱保起動技としてだけでなく、単純に上からのS操作技としても優秀なため、弱保起動後に地均しを選択することもしばしばありました。襷やファントムガードを破壊できるのも素晴らしい。
水タイプへの打点として採用。これがないと晴れ下の水タイプに晴れ下暴風を打たなければならなくなる。また水地面ポケモンに対しての打点としても草技は採用したく、この技を選びました。
その他の技候補
・げんしのちから…リザードンミラーを意識して採用していましたが、何度も書いた通り対リザードンはソルガレオで返り討ちに出来るためダイマックスすることはなく、巣の火力は低すぎて使用しないため外しました。
・オーバーヒート(ブラストバーン)…晴れ下単体最高火力技。あっても困らないがないと困るわけでもなかったので優先順位的に止めました。
・ウェザーボール…晴れ雨両用の便利技。スカーフとも相性が良いため採用を検討したが、雨下でリザードンが水技を打ちたい場面が思いつかなかったため却下。(でも面白いから本当は是非とも採用したい)
コータス ひでり
持ち物 もくたん
冷静 175(236)-×-160-150(252)-93(20)-22(個体値0)
ふんか かえんほうしゃ ボディプレス まもる
H:16n-1
C:火力が欲しいので特化
D:残り
S:トリル意識で最遅
トリル対策兼晴れ始動役。基本的にトリルを使いそうな構築や雨構築にのみ選出します。トリル下最強を謳われる通り上から噴火でゴリゴリ削っていくことが出来る非ダイマトリルただ乗りエースの活躍を見せてくれた。このポケモンの交代をちらつかせるだけでトリルを躊躇わせることが出来るため、ソルガレオでの殲滅が非常に楽になりました。トリル下は削るだけでなくこのポケモンで4ターン凌ぐように立ち回れば後はリザードン+ソルガレオが何とかしてくれます。ヤミラミと同時選出することは多くないですが、まれに初手リザコータスの晴れ展開から後発ヤミラミソルガレオの雨展開へスイッチすることも。日照り状態から突然雨が降る様子はまさに日向雨。
ふんか
メインウェポン。これを一発打つだけでも仕事したと言えます。それぐらい強い。このルールだと殴りたい相手が多いため耐久振りよりも火力特化の方が強いと僕は思います。
HPが減った時のメインウェポン。熱風でないのは相手の弱保を起動したくない場面があると考えたからです。使ってみた感触としては好みの問題な気がしています。命中安定なのは偉い。一度だけ雨下で味方のソルガレオに打って弱保起動しました。
ボディプレス
トリル下で処理がより面倒になるガオガエンを殴れる貴重な打点。こちらのガオガエンのSが最遅でないので相手の最遅バンギラスをトリル下で上から殴れないため、これが唯一の有効打となることも。
まもる
この構築唯一の守る。トリルを凌ぐために必要不可欠。地震に巻き込まれないように出来るのも良い。
その他の技候補
・あくび…本来であればトリル下でこの技を連打してトリルを凌ぐつもりだったが、トリル下で殴りたい場面が多くどうしても上3つの技は切れなかったため泣く泣く不採用に。催眠耐性がほとんどない環境なので相当刺さるとは思っています。火力特化型であっても是非とも採用したい。
・ねっぷう…火炎放射と選択。
選出・立ち回り
・基本選出①
先発
後発 ,or
晴れリザードンや追い風構築、ドラパルト、ラプラス、セキタンザン等ほとんどの構築はこれで大丈夫です。裏にリザードンがいる時はヤミラミで慌てて弱保を起動しなくても良いので、余裕がある場面で決めましょう。炎技が必要な場合以外は雨乞い→水流連打+暴風に繋げば大丈夫です。
晴れリザードン…雨乞いでゴクエンを弱保の餌にしましょう。
ドラパルト…鬼火で弱保の餌にしましょう。
水ポケモン…裏のポケモンでは処理が面倒なので優先して倒します。弱保ダイサンダーで倒しに行きましょう。H振りミロカロス・アシレーヌはダイマックスされても1発で倒すことが出来ます。キョダイラプラスは無振りだと乱数、少し耐久に振られると耐えられてしまいますが壁を張られる前に大ダメージを入れておくことが重要なので問題ありません。
セキタンザン…大前提として、ソルガレオのダイアースでは無振りキョダイセキタンザンを倒すことが出来ませんが、C最低のドラパルトの波乗り込みなら高乱数で倒すことが出来ます。そのため経験上基本的にドラパセキタンザン対面はサイドチェンジで先送りダイアースをかわしにきます。ただこちらは雨乞いを選択しておくことで安全にダイアースを打て、相手が弱保+蒸気機関を発動しているかどうかに関わらず有利に立ち回ることが可能です。セキタンザンを削り残した際はウーラオスのアクアジェットで狩りましょう。ただし、ドラパルトが鬼火を所持している場合その後の展開で少し厳しい立ち回りを強いられてしまうため考慮はしておく必要があります。
・基本選出②
先発
後発 oror()
初手からスカーフ地均し+弱保起動を決めに行く形です。裏にヤミラミがいる場合は地均しをしてリザードンを切って構いません。これが決まる相手には弱保起動済みソルガレオ+ヤミラミで十分4タテ出来ます。コータスはトリル展開がありそうな相手に選出します。その場合地均し弱保起動とコータス引き熱風(場合によってはリザードンでダイマックス)を選択することになります。後者は初手からトリルを狙ってくる相手に対して行います。
初手トリル構築…晴れ熱風はほぼ確実に通ります。この時相手の行動パターンは2通りです。
①トリルを張る→コータスの噴火等で削りつつトリルを凌ぎましょう。トリル要員は優先的に倒しに行き、2回目を防ぎに行きます。トリルが切れた後ダイマソルガレオ+1がいれば基本的に間に合います。
②コータス引き読みでトリルせず攻撃→コータスが倒された場合、リザの晴れ熱風2回+ソルガレオのダイマックス技を耐えられるポケモンはほとんど存在しないのでトリルを防ぎに行けます。リザが倒された場合はコータスがいる限りトリルされることはないのでコータスを大事にしつつソルガレオで殴り合います。この場合ソルガレオのサポートがいないので致命傷を受けないよう注意する必要があります。
・対雨構築
先発
後発
不利な相手ですが、ヤミラミの先送りを使えばソルガレオ1匹でも十分に殴り勝てます。ただし、ヤミラミをすぐに処理されてしまうと簡単に負けてしまうので、コータスも駆使しつつ上手く立ち回る必要があります。場合によっては晴れリザードンでダイマックスを切って戦う必要も出てきます。
あとがき
本記事は14000字超の大作となりました。ここまで読んでくださりありがとうございます。
準備期間は短かったものの、個人的には久々に分かりやすく強い構築を組めた気がします。ただそれだけに結果が伴わなかったのは本当に悔しいです。ボーダーをかけた一戦で負けてしまうのも、その後連敗をしてしまうのも自分の心の弱さが原因だと理解しています。来年のINCでは同じ轍を踏まないよう雪原環境からはもう一歩踏み込んで精進したいと思います。
ちなみに、冠の雪原が発売される10月23日は僕の誕生日です。ゲーフリからは誕生日プレゼントの予告が来ていますが、みなさんからも祝っていただけると幸いです。雪原のせいでスルーされると相当落ち込みます(笑)
繰り返しになりますが、とても長い記事であるこの記事を読んでくださってありがとうございました。
構築内容についての質問は僕(@take_grand)のDMで聞いていただければいつでもお答えします。また、意見や改善点等ありましたら是非教えていただきたいです。
INC・ランクバトル・仲間大会でのじんかけマッチ 1勝7敗